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“地味”な新型iPhoneが示したアップルのすごさ

2009年6月23日(火)

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 6月19日(米国時間)、新型の多機能携帯電話「iPhone 3G S」が北米や欧州などで発売された。先代から約1年ぶり、初代から数えて3代目となる新機種である。

 iPhoneの発売と言えば、IT(情報技術)業界にとって最も大きなお祭りごと。昨年7月の「iPhone 3G」の発売時は、世界各国で徹夜の行列が見られ、真っ先にiPhoneを手に入れた若者はテレビカメラの前で狂喜乱舞した。

 しかし、今回は地味だ。米ニューヨークのマンハッタンにあるアップルストアの旗艦店で、前日から並んだ若者は数十人ほど。19日朝には100人程度に膨れたものの、1週間前から行列ができ、数百人が並んだ前回に比べればおとなしい。

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 国内では6月26日からの発売。これに先だって、ソフトバンクモバイルは6月18日、先行予約を店頭で開始したが、今回は最高で200人ほど。午後には行列は解消された。昨年7月のiPhone 3G発売時は、1000人以上が列を成した。

 「革新的ではなく、進化的」。メディアは今回の新機種を、一様にそう評している。だが、新製品にだけ、メリットを詰め込んで買い替えを促す家電業界お得意のビジネスモデルに、アップルは興味がない。

 「iPhone経済圏」全体の活性化。それこそが、今回のアップデートの真骨頂である。

処理性能も通信速度も2倍に

 それは、そこにいた誰もが事前に知っていた、あるいは予想していた範囲を超えることのない、想定内の発表だった。

 6月8日、米サンフランシスコで開かれたアップルの開発者向け会議「WWDC」。基調講演の開始から1時間45分後。病気療養中のスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)の留守を預かるフィル・シラー上級副社長が登場する。

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 手には、大方の予想通り、iPhoneの新機種。だが、サイズも見た目も画面も現行モデルと全く同じ。中身の部品も、CPU(中央演算処理装置)の処理性能が2倍程度になった、カメラの画素数が200万から300万に増えた、バッテリー寿命が伸びた、といったマイナーチェンジにとどまった。

 ソフト面では、「コピー&ペースト」や「アプリケーション内課金」といった100の新機能が加わった。だが、これを実現する新OS(基本ソフト)「iPhone OS 3.0」の内容は、既に今年3月に公表済み。今さら新味はない。

 ノー・サプライズ――。しかし、iPhoneに関わるすべての人間の不満を極力解消した、という自信が、シラー副社長にみなぎっていた。

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「“地味”な新型iPhoneが示したアップルのすごさ」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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