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【技術フロンティア】指でサッ、手でパッと判別

静脈認証の最新技術~ソニー、富士通

  • 中島 募

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2009年6月26日(金)

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生体認証の市場で、静脈認証の市場規模が急拡大している。
ソニーは、携帯電話などに搭載可能な小型化で参入狙う。
富士通は、動いている手のひらでも認識できる技術を開発した。

 手のひらや指先の中にある静脈のパターンを、本人確認などに使う「静脈認証」の市場が拡大している。

 調査会社のミック経済研究所によると、2007年3月期の国内市場規模は33億4400万円だったが、2009年3月期には約3倍の89億円に拡大している。認証装置など自動認識技術のメーカーで構成する業界団体、日本自動認識システム協会(JAISA)の予測では、2010年に120億円前後の市場規模に成長すると見込まれている。

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 静脈認証の市場が拡大し始めたのは2004年、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)がATMでの本人の確認に利用するようになってからだ。

 静脈認証は、指紋や声、そして角膜と水晶体の間にある薄い膜の虹彩など、体の様々な情報を鍵や証明書として使う「生体認証」の中の1つの方式だ。数ある方式の中で静脈認証は、ATMで利用されているように、認証精度の高さで定評がある。

 静脈の形は人によって異なり、年を取っても変化しない。一方、生体認証の代表格である「指紋認証」は、指先や皮膚の状態には個人差があるため、人によっては指紋の読み取りに失敗して使えないケースもある。静脈認証は指紋認証のように個人差による読み取りの失敗も起きにくく、体内にあるのでなりすましも困難と言われている。

 静脈認証の基本的な仕組みは、760ナノメートル(ナノは10億分の1)前後の波長の近赤外線を手のひらや指に照射し、浮かび上がった静脈を撮影し、事前に登録したものと照合する。

 近赤外線を利用するのは、人間の体の中を透過する一方で、静脈を流れる血液中の「還元ヘモグロビン」に吸収される特性があるためだ。この近赤外線を照射して専用の撮像素子で記録、静脈の形の近似を調べる。

携帯電話にも搭載可能

 これまで静脈認証は、ATMやビルの入退室管理など比較的、大型の装置を中心に使われてきた。現在普及している技術では、静脈の撮影のために機器にある程度の厚みが必要だからだ。

 例えば、現在普及している主な2方式のうち「反射方式」では、センサーから手のひらや指に向けて近赤外線を照射して反射光で撮影する。もう1つの「透過方式」では、左右から近赤外線を照射して透過光で撮影する。この両方式とも、撮像素子と光源の配置の制約上、装置を組み込む対象に、ある程度の厚さが求められる。

 静脈認証の技術は、富士通と日立製作所が先鞭をつけ、この2社が市場を二分してきたが、こうした従来機の制約に目をつけたのがソニーだ。

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