国内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス、交流サイト)最大手、ミクシィの株価が急反発している。6月29日の終値は58万9000円と、3月12日につけた年初来安値のほぼ2倍。1月7日につけた年初来高値、60万9000円をうかがう動きを見せている。
ジェットコースターのように株価が乱高下する最大の理由は、ミクシィが売上高の9割を広告収入に依存していることだ。景気が悪化すると広告の落ち込みを懸念した売りに押され、「底入れ」が期待されると揺り戻す。国内景気に対する投資家の見方を、増幅して映し出す鏡のようにも思える。
上場後初の営業減益に
だが、ミクシィが直面する環境は厳しい。2009年3月期の連結売上高は120億5200万円と前期比で20%近く伸ばしたものの、営業利益は37億7100万円とほぼ横ばい。景気後退の影響から今期は初の営業減益に陥る見通しだ。

それでも株価が上昇しているのは、ミクシィが事業モデルの転換に動き出したからだ。株価も期待を織り込み、予想PER(株価収益率)は50倍前後にまで上昇した。
大和総研の長谷部潤アナリストはこう指摘する。「今のミクシィは、約1700万人の会員を抱えているにもかかわらず、広告以外の収入を生み出せていない。だが、新たな“鉱脈”を掘り起こす施策が見え始めた」。
新たな施策とは、8月に開始する予定の「mixiアプリ」のことだ。ミクシィは昨年、技術仕様を公開し、企業や個人がミクシィ上で動くゲームなどを自由に開発できるようにした。
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