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中国の即席麺王「康師傅」【3】
日本企業が傾倒するカリスマの魅力

繰り出される巨大投資とスピード経営

  • 佐藤 嘉彦

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2009年7月8日(水)

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 中国で「即席麺王」と評される巨大食品メーカー「康師傅(カンシーフ)」。彼らの事業拡大の軸となっているのが日本メーカーとの提携戦略だ。

 インスタントラーメンではサンヨー食品、飲料ではアサヒビール、菓子では亀田製菓。来年にはパンの生産を始める予定で、ここでは敷島製パン(パスコ)と組む。

 なぜ康師傅が日本企業と組むのかについては、第1回、第2回で明らかにした。では、日本企業が彼らと組むメリットはどこにあるのか。

 日本の有力企業を提携に引き込む康師傅の魅力は何なのか。飲料事業で提携するアサヒ、そしてそのアサヒを康師傅と引き合わせた伊藤忠商事の関係者が、間近で見た康師傅の強さを語る。


 「とにかく意思決定が速くて大胆。何しろ、意思決定者は魏応州・董事長1人ですから」

 こう話すのは、アサヒビールで現在、国際経営企画部長を務める北川亮一氏だ。2008年5月まで、北川氏の肩書は康師傅飲品のCFO(最高財務責任者)だった。

生産拠点拡充に3年間で900億円投じる

 伊藤忠商事とアサヒと康師傅との合弁会社が2004年4月に立ち上がった時から、中国・天津市の本社に赴任。カリスマ経営者と言われる魏董事長の経営手腕を間近で見てきた人物である。

魏応州・董事長 (写真:佐渡多真子、以下同)
画像のクリックで拡大表示

 康師傅飲品は、CEO(最高経営責任者)を魏董事長が、CFOを北川氏のようなアサヒ出身者が務めることになっている。康師傅側が、アサヒの持つ信用力を使って資金調達することを期待したためだ。

 アサヒの資本が入ると、魏董事長はとてつもない投資計画を提案してきた。1年間で3億ドル(約300億円)、3年間で9億ドル(約900億円)という巨額を投じて、中国津々浦々で生産拠点を設ける。アサヒの出資前は13工場しかなかったのに、1年で10工場ずつ新工場を立ち上げるというのだ。

 圧倒的な投資で規模を拡大し、後発で市場シェアの低いミネラルウオーター部門で、一気にトップシェアを狙おうという野心に満ちた計画だった。

 「普通の日本企業なら、尻込みしてしまうようなリスクの高い計画だった」

 北川部長はこう振り返る。

スーパードライの成功体験を中国で再び

 しかし、アサヒはこの計画を認め、自ら債務保証までして邦銀から資金を調達。魏董事長の進める戦略を支えた。

 アサヒがリスクを背負ってまで拡大戦略に同意した理由は2つある。

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