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【隠れた世界企業】汚れを洗う、部品の番人

今泉鉄工所(佐賀県有田町・部品用洗浄機の製造)

  • 鈴木 裕美

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2009年7月10日(金)

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ハイブリッド車やパソコンに使われる部品の汚れを水と超音波で落とす。染み1つ残さず洗い上げ、メーカーの歩留まりを劇的に改善した。焼き物の町で窯業機械から転換を図り、洗浄機に活路を見いだした。

 環境問題への関心から世界的に注目が集まる日本のハイブリッド車の、電気制御系基板の部品。あるいは、パソコンに組み込まれる半導体の部品。

 こうした部品の大部分は一度、洗ってからでないと使うことができない。小さなゴミや埃はもちろん、精密機械の場合は指紋1つでも残っていると、故障の原因になるのだという。

 薄く軽く、透き通るような磁肌に鮮やかな絵つけが映える有田焼で有名な佐賀県有田町。ここに、こうした部品の汚れを洗い落とす「洗浄機」を作っている会社がある。窯業機械メーカーとして創業した今泉鉄工所だ。

 洗浄機の世界市場規模は1500億円と見られ、うち、今泉鉄工所は回路基板向けのシェアで8割を占める。

洗浄から乾燥までたった3分

アクアパスの前に立つ平川善博社長 (写真:菅 敏一、以下同)

 洗浄機の製品名は、「アクアパス」。大きな箱形の機械の中にベルトコンベヤーが通してあり、部品は水による3つの洗浄過程と1つの乾燥過程を経て出てくる。似たような洗浄機は他社製でもあるが、1台3000万円近くするアクアパスが世界的なメーカーから信頼される主な理由は3つほどある。

 1つ目は、水と超音波だけで洗っていること。洗剤を使わないため、給排水の必要がなく、産業廃水も出ない。1時間に6~10回の濾過を繰り返し、水を循環させるため、ランニングコストも安く上がる。洗剤を使う場合の半分以下だ。

 2つ目は、機械のコア部分である2番目の超音波洗浄槽に秘密がある。従来、洗浄機はカゴにまとめて入れて洗うバッチ式や、「水たまり」のようなスペースにゆっくり部品をくぐらせるスロープ式が多かった。だが、汚れが落ちにくく、時間もかかる。

 アクアパスの場合、コンベヤーの入り口と出口を“水のカーテン”でふさぎ、水を閉じ込めた「水の直方体」とも言うべき状態を作った。その中央をコンベヤーが流れ、上下から強力な超音波を発することで、短時間で頑固な汚れも落とせる。

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