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もう、「民主有利」の流れは止まらない

「無党派層」研究の橋本晃和・政策研究大学院大学前教授に聞く

2009年7月14日(火)

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 7月12日に投開票が行われた東京都議会議員選挙。民主党が躍進する一方、自民党は44年ぶりに第一党から転落。自民、公明の与党は過半数を割り込んだ。次期衆院選の前哨戦として注目を集めていた都議選。その影響を無党派層の研究で名高い政策研究大学院大学前教授の橋本晃和氏に聞いた。

(聞き手、日経ビジネス オンライン、篠原匡)


橋本 晃和(はしもと・あきかず)氏

1941年和歌山県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院政治学科博士課程修了。卒業後、民間シンクタンク「橋本リサーチ・コーポレーション」を主宰、帝京大学教授を経て、開学とともに97年、政策研究大学院大学の教授に就任。『支持政党なし』(日経新書)を出した1975年以来、「無党派層」研究の第一人者として知られる。近著に『民意の主役 無党派層の研究』がある。


 ―― 都議選で、54議席を獲得した民主党が第一党に躍進しました。

 橋本 民主党の躍進はある程度、想定していましたが、投票率については想像をはるかに超える数字が出ましたね。私は50%ぐらいだろうと考えていましたが、54.5%というのは予想外だった。

 過去に50%を超えたことはありましたが、不祥事や消費税導入など明確な理由がありました。今回は明確な理由というより、時代的な変化が投票率を押し上げたと言えるでしょう。

自民党と麻生政権に我慢できなくなった

 ―― どういうことでしょうか。

 橋本 単純に言えば、自民党と麻生太郎政権に我慢ができなくなったということでしょう。

 日々の生活は厳しくなる一方。国際社会における日本の立場も地盤沈下しつつある。日本はどこに行くのか――。こうした意識を持つ東京都民は少なくありません。

 それにもかかわらず、自民党や時の政権は明確な国のビジョンを示すことができていない。自民党が立てている旗は業界団体重視の「20世紀型」。その旗に、「飽き」を超えて我慢ができなくなったということでしょう。

 次期衆院選を間近に控えた今、それが投票率を押し上げ、投票行動として表れた、と私は見ています。

 ―― 自民党の賞味期限が切れた、ということでしょうか。

 橋本 完全に切れていますね。従来の自民党支持者が自民党から離れ始めている。やはり自民党が時代に即した旗を立てることができなかったことが大きい。

 1989年のベルリンの壁崩壊以降、冷戦構造は終焉を迎え、時代の構造は大きく変わりました。ただ、自民党や時の政権は国のビジョンを示さずにここまできてしまった。

民主党が立てた「次の旗」に集まった有権者

 橋本 確かに、「自民党をぶっ壊す」と叫んだ小泉純一郎元首相が一時的に人気を博したことはありましたが、その後、人々の生活実感が大きく改善されたわけではない。結局、何も変わらなかった、という意識を持つ方の方が多いでしょう。

 それに対して、民主党は政権交代という軸とともに、「生活者重視」という旗を立てました。自民党の賞味期限が切れる一方、共産党にも社民党にも行かず、次の旗を立てた民主党に流れた。衆院選を控えて、自分の1票は次につながる政党に、という判断を下したのではないでしょうか。

 ―― 今回の結果は国政に影響しますか。

 橋本 100%するでしょう。これまで東京都議選の結果は幾度も衆院選の先行指標となってきました。これは、都議選の後に衆院選があるという単純な理由だけではありません。

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「もう、「民主有利」の流れは止まらない」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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