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【技術フロンティア】複雑なひねりで、手首を代替

ゲンコツロボット「M-1iA」~ファナック

  • 瀧本 大輔

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2009年7月24日(金)

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人の手首のような複雑な動きをするロボットが登場した。わずか数mmの電子部品も正確につかみ、素早く取りつける。不況の波に沈む機械業界で会心のヒットとなるか。

 カシャカシャカシャ…。まるで人間の手首のように複雑に動くロボットが、小さな部品を瞬時に正確につかみ、次々と基板に取りつけていく。そんな様子を一目見ようと、あっという間に人だかりができた。

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 これは今年4月、ファナックが山梨県忍野村にある本社で開いた製品展示会の様子だ。この日の展示の目玉は、同社が4月上旬に発表したばかりの小型ロボット「M-1iA」。部品をつかむ先端部は、人間が手首をひねるように複雑に動く。この動きをゲンコツに例えて、同社ではM-1iAに「ゲンコツロボット」との愛称をつけている。

 ゲンコツロボットの製品化で、これまでできなかったような組み立て作業の自動化も可能になる。従来の産業用ロボットは、小さな部品をはめ込む動作しかできなかった。それがゲンコツロボットでは、プリント基板を斜めに差し込み、それを垂直に持ち上げて固定する、といった今までなら人手が必要な作業もこなせるようになった。

 ゲンコツロボットの出だしは好調だ。ファナックでロボット事業を担当する二瓶亮専務は、「既に数社への導入が決まった」と顔をほころばせる。年間の販売目標も当初の3倍の3000台に引き上げたと言う。不況の影響が深刻な機械業界にとって久々の明るいニュースになっている。

数mmの部品も正確につかむ

人間の「手首」のように動作
最大4本の「腕」を素早く動かすことで、人間の手首のような複雑な動きを実現。マイクロメートル単位の精度で数mmの部品をつかんだり、正確な位置に組みつけたりできる
画像のクリックで拡大表示

 ゲンコツロボットの大きさは、幅が約42cm、奥行きが約50cm、高さは約56cm。一見するとヘルメットのような部分にはモーターや減速機などが収まり、下に伸びる計4本の“腕”と、その先端にある“手首”を動かす。手首に相当する部分は、ちょうど人のゲンコツくらいの大きさだ。

 4本ある腕のうち3本には、人の腕の肘に相当する部分があり、肘の関節の役割をする継ぎ手を介して上下の動力を伝える。

 残り1本の腕は水平方向に回転する。異なる3方向からの上下運動に回転運動を加えることで、人が手首をひねるような複雑な動きを可能にした。

 1組の腕には、1台のモーターと減速機を組み合わせてある。この構造をパラレルリンク方式と呼ぶ。このモーターと腕の組み合わせが複数あり、それぞれの動力を並行して(パラレル)1カ所に伝達するのが特徴だ。

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