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【隠れた世界企業】商機呼び込む銅加工の技

高木製作所(茨城県ひたちなか市・銅加工業)

2009年7月24日(金)

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半導体冷却などに利用される銅製の水冷式ヒートシンクを製造する。攻守それぞれの性格を持った社内カンパニーが互いのリスクを補完する。攻めのカンパニーが狙うのはペルチェ素子を使った次世代冷却装置だ。

 東京から特急に揺られて1時間余り、常磐線勝田駅で降りてタクシーで10分弱ほどだろうか。茨城県ひたちなか市。高木製作所の立地は、交通の便が良いとは言えそうにない。

銅加工に自信を見せる高木章三社長 (写真:新垣 宏久)

 「古くて、ボロい工場ですよ」。高木章三社長は自ら言う。平屋建ての工場のたたずまいは「町工場」という言葉がふさわしい。稼働する加工機械も、切削加工やめっきのためのものが大半で、ローテクの部類に入るものが多い。

 しかし、地の利も悪く、最新鋭のハイテク設備もないこの工場に、これまで何人もの研究者や技術者が足を運んでいる。

 2008年冬、日本語も話せない韓国の大学の研究者が単身やってきた。慌てて近所の大学から留学生を呼び、通訳を頼んだ。「貴社のおかげで、ようやく思い描いていた実験が実現できる。ありがとう」。研究者は製品をいくつか注文し、技術水準の高さに喜んで帰っていった。

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)グループの医療機器メーカーがインドで生産している医療用機器・MRI(磁気共鳴画像装置)には、同社の部品が組み込まれている。これもある日、GEグループの開発担当者が訪れて相談を持ちかけたことから始まった。

 海外売上高比率はおよそ1割。世界の技術者や研究者は、何に惹かれて高木製作所の門戸を叩くのか。その答えは、磨き続ける「銅加工」の技術にある。

高精度の銅加工に強み

 パソコンから家電、産業用機械にまで組み込まれている半導体。その最大の敵は熱だ。半導体は、温度が高まるほど抵抗値が減少して電流が増す。その際に発熱し、その熱によってまた電流が増す、いわゆる「熱暴走」と呼ばれる状態に陥ることがある。これを避けるために、放熱器(ヒートシンク)と呼ばれる機器を備えつける。

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「【隠れた世界企業】商機呼び込む銅加工の技」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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