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マツダ、トヨタと環境車で提携へ

他社製ハイブリッドで、独自の「走り」保てるか

  • 細田 孝宏,江村 英哲,山崎 良兵

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2009年7月27日(月)

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 合意に至ったとしても、待ち受けている道のりはそう甘くないだろう。

 トヨタ自動車とマツダが、ハイブリッド技術について提携を模索していることが明らかになった。トヨタのハイブリッドシステムをマツダに供与するという内容だ。

 トヨタは既に米フォード・モーター、日産自動車に同システムを供与している。話がまとまればマツダはトヨタから供与を受ける3社目の自動車会社となる。マツダが持ちかけたと言われる今回の動きは、ホンダ「インサイト」とトヨタ「プリウス」の競争が火をつけたハイブリッド車人気の高まりが後押ししたものだろう。

 トヨタ側から見ると、環境対応車の展開で自陣営の拡大につながる。一方、マツダにとっては、出遅れ感のあったこの分野での戦略転換を意味する。

 マツダは水素で駆動するロータリーエンジン車など独自のエコカーを研究してきたが、環境技術については長年の大株主であるフォードの力を借りるのが基本方針だった。そのフォードは経営不振で、2008年11月にマツダ株の大半を売却、派遣している取締役も1人を残すのみとなった。エコカー技術開発に必要な多額の投資をマツダ単独で賄うのは現実的に難しく、方針の見直しを迫られていた。

株主もハイブリッド車求める

 ハイブリッド車市場は「2020年の世界販売は現在の約10倍となる1128万台」(JPモルガン証券)との見通しがあるように、今後、急拡大が予想されるため、各社の参入が相次ぐ。

 日産はトヨタのハイブリッドシステムを載せたセダン「アルティマ」を米国で販売してきたが、2010年には自社開発車を投入する。富士重工業は大株主のトヨタの力を借りて2011年の発売を目指す。三菱自動車も電気自動車をベースにしたハイブリッド車の開発に乗り出した。

 マツダは「主に内燃機関の改善などで(燃費向上を)達成する」(山内孝社長)ことを基本方針に、ガソリン駆動のハイブリッド車開発には距離を置いてきた。しかし、昨今のハイブリッド車ブームは、そのポリシーを揺るがすには十分だった。世の中はマツダの予想を超える速さで動き始めたのだ。

 それをうかがわせたのは、今年6月に全面刷新した主力の小型車「アクセラ」。燃費改善技術であるアイドリングストップ「i-stop」を2000ccエンジン搭載モデルに採用した。信号待ちなどの停車中に自動的にエンジンを止め、燃費性能を向上させる技術だ。

マツダ「アクセラ」
マツダが6月に発売した新型「アクセラ」は、ハイブリッド車を意識した価格設定となった

 この搭載車種の価格を189万円、205万円としたことが業界では話題になった。それぞれインサイト、プリウスの最廉価モデルの価格だったからだ。しかもi-stopは当初、社内ではオプション装備の予定だったが、ハイブリッド車への対抗上、標準装備に切り替えたと言われる。

 6月24日の株主総会では、出席者からハイブリッド車の発売を求める声が出て、金井誠太専務が市場投入を早める意向を表明せざるを得なくなった。

 ハイブリッド車の開発には時間がかかる。トヨタからシステムの供与を受ければ、その時間を“買う”ことができる。フォードを当てにできない今、妥当な選択のように見えるが、実はうまい話ばかりではなさそうだ。

 先に述べたように既にフォード、日産の2社がトヨタからハイブリッド技術の提供を受けている。いずれも実績は少量にとどまり、自社開発に切り替えた。その理由を聞けば、提携がハイブリッド車の品揃えに直結するわけではないことが分かる。

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