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どんなお茶でも玉露に?

「水出し」「氷出し」など低温抽出ポットがヒット

2009年7月29日(水)

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氷出し茶ポット
ハリオグラスの「氷出し茶ポット」。(写真:スタジオキャスパー 以下同)
解けた氷水が茶葉を潤している
木製のカバーを外せば、解けた氷水が茶葉を潤している様子が分かる

 まず茶葉を5g。次いで氷を入れる。容器いっぱいに入れ、氷の重量は300g弱。あとは氷が解けるのを静かに待つ。気温にもよるが、6~8時間ほど経てば、氷はすっかり解けてなくなっているはずだ。その代わりに、下の容器は透き通った緑色の液体――お茶で満たされている。

 ハリオグラス(東京都中央区)が製造・販売する「氷出し茶ポット」(5250円)は、文字通り、解けた氷水でお茶を淹れるための道具だ。上部の容器の底には細い切れ目が入れられており、微量ずつ水が落ちる仕組み。解けた氷水が茶葉を濡らし、茶葉からうまみ成分を奪って少しずつ下の容器にたまっていく。

 飲んでみると、驚く。もちろんお茶には違いない。しかし、渋みがまるでなく、口当たりは柔らかでほのかな甘みと濃厚なうまみを感じる。スーパーで売られている日常用の茶葉で淹れたにもかかわらず、上等な玉露を冷やして飲んでいるかのようだ。

低温で甘み引き出す

 秘密は、低温抽出にある。お茶の渋みの原因となるタンニンやカフェインは、高温であればあるほど溶け出しやすい。一方で、玉露など高級茶葉に多く含まれるうまみや甘みの成分テアニンは、低温の方が抽出しやすい。玉露を低温で淹れる理由はそれだ。

 つまり、甘みやうまみを覆い隠してしまう渋み成分の抽出を抑え、加えてうまみ成分もより多く引き出すことで、日常用の茶葉でも上等なお茶に近い味で淹れられる、というわけだ。

 デメリットもある。最大の弱点は時間がかかること。高温のお湯を使えば数分間で抽出できるものが、低温であればあるほど時間がかかる。この商品も、6~8時間待ってようやく淹れられるのが280ミリリットル。小さな缶コーヒー1本分程度の量に過ぎない。

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「どんなお茶でも玉露に?」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官