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【隠れた世界企業】ブナ材照明、セレブを魅了

ブナコ漆器製造(青森県弘前市・インテリア雑貨の開発・製造)

2009年7月31日(金)

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青森県のブナ材を独自技法で加工し、インテリア商品を開発・製造する。ユニークなデザインと機能性で高級路線に転換、富裕層市場を開拓。海外からの引き合いも増加し、欧米での販売拡大を見込む。

インテリア市場への足がかりとなった「ブナコランプ」(写真中央)。現在は多様なデザインを揃える(写真:高橋 政知、以下同)

 まずは、右の写真をご覧いただきたい。円盤のような奇抜な形状のランプが放つ、赤く、柔らかな光。神秘的な中にも、ぬくもりを感じさせる淡い雰囲気は、青森県のブナの木が醸し出す独特の効果を利用したものだ。

 「ブナコランプ」という名称がつけられたこの照明を開発したのは、青森県弘前市に拠を構える、その名もブナコ漆器製造である。

 ブナコランプが生まれたのは、2003年のこと。個性的なデザインは発表と同時に、インテリア雑誌などで大きな話題を呼んだ。同時期にオープンした東京・六本木ヒルズのテナントの1つ「トラヤカフェ」が店内にブナコランプを採用したのを皮切りに、高級インテリアショップやセレクトショップが相次いで取り扱いを始めた。

高級ホテルがこぞって採用

 現在では、パークハイアット東京やコンラッド東京などの高級ホテルが、ブナコ漆器製造の専用インテリア用品を採用しているほか、パリの百貨店ボンマルシェや、ニューヨーク高島屋でも販売されている。「ブナコ」は、高級インテリアの世界で独自の地位を確立しつつある。

ブナコ漆器製造の倉田昌直社長(左から2人目)

 「偶然の連続が、我々をここまで導いてくれた」とブナコ漆器製造の2代目社長、倉田昌直氏は言う。同社の創業は1963年。現在までの道のりは、確かに平坦ではなかった。

 ブナコの製造技術はもともと、日本ウッドプラスチックという地場企業が保有していたものだ。その企業が倒産し、事業を引き継いだのがブナコ漆器製造だった。

 ブナコの作り方は、独特の一言につきる。まず、かつらむきのようにして厚さ1mmほどのブナの薄い板を、1cm幅のテープ状に裁断する。それを、バウムクーヘンのように何重にも巻きつける。それを中央から少しずつずらしながら押し出していくと、徐々に器が出来上がってくる。巻紙のテープを押し出すと、立体になる原理を応用したもので、職人が茶碗を使って加工する、奇抜な技法を用いている。

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「【隠れた世界企業】ブナ材照明、セレブを魅了」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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