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小沢一郎、出馬選挙区未定を続ける背後

  • 松田 賢弥

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2009年7月31日(金)

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 民主党の幹部であるにもかかわらず、未だに民主党から公認を得ず、さらに出馬する選挙区が決まっていない人物がいる。前代表で現在は代表代行の立場にある小沢一郎だ。

 8月30日投票の総選挙に出馬する多くの民主党候補者は、衆議院が解散した7月21日に、党から公認を受けている。だが民主党で選挙を取り仕切る小沢本人は、自身の身を固めないままにいる。なぜか。

 7月24日、小沢はひさしぶりにカメラのフラッシュの放列をあびた。この会見で小沢は、かねてから取り沙汰されていた東京12区からの出馬は見送ることを明かした。同選挙区からは、元テレビリポーターで参議院議員の青木愛に決まったことを会見で発表したからだ。青木は民主党で小沢率いる小沢グループに所属し、小沢の子飼いとも言われる人物だ。

 青木の出馬選挙区が決まったことで、小沢はこれまで通り岩手4区から出馬するのはほぼ間違いない。ただ未だに本人は、岩手4区から出馬する意向を明らかにしていないが。

地元に走った衝撃

 岩手4区は、小沢が父・佐重喜から引き継いだ選挙区で小沢の地元だ。岩手4区に含まれる岩手県奥州市水沢区(旧・水沢市)は、小沢が中学3年生まで過ごした故郷。1969年の初当選以来、この地から出馬し続けてきた。

 その水沢で、昨年秋に衝撃が走った。小沢が次回の衆院選で、岩手4区から東京12区に国替えするという意向が報道などで伝えられたからだ。東京12区は公明党・太田昭宏代表の地盤だ。小沢は国替え問題が明るみに出てから、会見などでそれに対する明確な意思を示してはいなかった。

 だが1週間前の24日の会見で、「(東京12区について)当初から私自身の出馬を検討しておったところですが、諸般の状況の中で…」と、本気で東京12区からの出馬の機会をうかがっていたことに初めて言及した。しかし、その会見でも地元の岩手4区から出馬することを明示しなかった。

 小沢は深謀遠慮の男。選挙が1カ月後に迫る中、出馬選挙区を未だに決めていないのは選挙戦を優位に導くための戦法という部分もあるだろう。小沢は選挙に強いという評もあるだけに、巧みな選挙戦術かもしれない。

 だが、今回の国替え騒動は、かねてからの主張である政権交代の実現を目指した戦略的展開だけとは言い切れない面が垣間見える。それは西松建設事件で話題になったように、闇に包まれた多額の政治資金の使途の問題とリンクする。

巨額な資産の相続問題を浮き彫りに

 筆者は最近、『小沢一郎 虚飾の支配者』(講談社)を上梓した。西松事件に象徴されるように、なぜゼネコンは小沢に巨額なカネを献金したのか、小沢はそのカネをどこに貯め、何に使ったのか、その金脈をその追い続けたものである。

 著書でも触れたが、「国替え」説は、図らずとも小沢の巨額な資産の相続問題を浮き彫りにした。それを示すのが昨年12月1日付けの毎日新聞に掲載された記事だ。

 「『国替え』の有無 明言なし/地元・岩手4区 長男に出馬打診も」

 記事によると、小沢は9月中旬、長男に「オレの跡を継いでくれ」と出馬を打診。地盤を長男に譲り、小沢本人は公明党・太田代表の東京12区からの出馬を検討したが、長男は出馬を固辞したという内容だ。

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