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“アップル化”で逆転狙う米自動車産業

Out of the Wreckage: Cars go Open Source

  • フィリップ・デルヴス・ブロートン,関谷 英里子

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2009年8月3日(月)

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 このところ、米国自動車産業を取り巻く話題は暗くて悲惨なものばかりだったが、最近、まったく新しい、未来を展望させるものに変わってきた。伝統的な製造業というよりも、シリコンバレーのテクノロジー産業として取り上げられるようになってきたのだ。

 米国自動車産業の衰退ぶりについては、既に世界中が知るところだ。日本や韓国、欧州といったライバルに打ちのめされてきたこと。エネルギー価格の高騰や地球温暖化の脅威を受け、消費者の嗜好が変わり、大きな車よりも燃費効率の良い車が売れるようになってきたことが衰退の原因だ。

自動車関連企業に多額の出資をするベンチャーキャピタル

 米国政府から自動車産業に注がれ、そして失われてしまったかのように思える何十億ドルという金額ばかりが話題に上るが、ベンチャーキャピタルから自動車産業に流入している資金量にも目を見張るものがある。このことは、自動車産業の将来像を色濃く表していると言っていいだろう。

 2008年、ベンチャーキャピタリストが新生の自動車関連企業に投資した金額は、3億ドルにも上る。2003年には、その額はたった800万ドルにすぎなかった。賢い投資家たちは、間もなく大きな変化と成長が、自動車産業にもたらされると考えている。投資額の急激な増加の背景にあるのはこのことだ。

 シリコンバレーで最も崇められているベンチャーキャピタル、クライナー・パーキンスコーフィールド・アンド・バイヤーズは、アマゾンやグーグル、バイオテクノロジーで知られるジェネンテックといった新興企業に投資を行ったことで知られている。このクライナー・パーキンスは6月、設立から3年のV-Vehicleへの投資を発表した。V-Vehicleは、「米国市場向けの、高品質で環境に配慮した燃費効率の良い自動車」の製造をうたっている。同社のデザイナー、トム・マタノ氏は、マツダのロードスターという傑作を陰で支えたチームの一員であった。

 また、クライナー・パーキンスは、ラグジュアリーでありながらも環境に配慮したスポーツカーを製造するフィスカーオートモーティブや、電気自動車用のリチウムイオン電池メーカーにも投資をしている。それだけでなく、同社は蓄電技術の研究を行っている企業にも以前から注目している。新たに構築された自動車関連産業の隅々にまで、投資をしようと考えているのである。

 シリコンバレーやボストンといったベンチャーキャピタルの拠点では、自動車関連の新興企業が、かつてソフトウェア企業がそうであったように急成長を見せている。

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