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日本一の花火、その華美の余韻に浸る

秋田・全国花火競技大会「大曲の花火」を見に行く

  • 宮嶋 康彦

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2009年8月11日(火)

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 夜空に打ち上げられた火の玉が、暗闇に炸裂して大輪の花火となる。ながく花火の撮影にかかわってきて、花火の魅力は、火の玉が駆け昇っていく上昇感と、花火の華麗、終演の下降感、明と暗、昂揚と寂寥という二項の対立感情を引き出す点ではないか、と感じている。

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明るい空に打ち上げられる花火から始まる

 花火の残像と華飾の余韻に酔いしれて、片手につかんだ麦酒をグイと呑む。大型フィルムカメラを三脚に据えて、ひと花も逃すまい、と写真撮影をしていながら、ときには、あまりの華麗さにシャッターを忘れて見惚れてしまう。この、大曲の花火では、そんな経験がいくたびか起こる。

 今年の「第83回 大曲全国花火競技大会」は8月22日に開催される。あくまで競技大会であり、全国の花火師が切磋琢磨した熟練の技術を披露する。まさに、日本一の花火師が決定される大舞台。国内では、もっとも格の高い花火を鑑賞することができるため、当日は全国から数十万人が夜空を見上げることになる。

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 花火競技のルールの1つに、花火師は自作の花火を「自ら打ち上げる」という規定がある。花火の出来不出来に終始した採点ではなく、安全性への配慮など、花火師の器量も問われるのだ。こうした高邁な伝統思想が、大曲の花火を権威ある大会に育て上げたのだろう。

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 花火競技大会の第1部は「昼花火の部」から始まる。明るい空に打ち上げられる花火競技は、大曲だけといわれている。

 夕方にちかい明るい空に、煙竜といわれる色鮮やかな煙が空を舞い踊り、菊など様々な模様を描く。白昼をキャンバスに、いかに、花火師の意匠を鮮明に描き出すかがカギになる。ただ、その日の天気、風の強弱で見え方が異なるため、必ずしも、花火師の計算通りに物事は進まない。評価の一部を自然界にゆだねる、という一面があり、そのことを理解しながら「昼の花火」を見物すれば、楽しみは倍増する。

コメント6件コメント/レビュー

夏の夜を飾る花火、美しいですね。青い花火に惹かれました。e.i.(2009/08/19)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

夏の夜を飾る花火、美しいですね。青い花火に惹かれました。e.i.(2009/08/19)

凄い花火です。花火は音と光の競演ですよね。あの音が体に響く感じ忘れていました。最近混雑を避けて遠くで眺めるばかりでした。音まで聞こえてくるようです。(2009/08/13)

宮嶋様 話は変わりますが、七夕が現在の暦では殆ど雨か曇りで、いつも本来の旧暦の7月7日にしないのかと、残念でなりません。色々な古くからの風習では旧暦で行うほうが良いものも多くあります。そこで、宮嶋さんにお願いですが、旧暦で行事を行うという運動を起こして実現していただけませんか?(2009/08/12)

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