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好転する米新車販売の虚実

日本勢優位は誤解、ビッグスリーのSUVが健闘

  • 山崎 良兵,加藤 靖子

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2009年8月25日(火)

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 米政府による新車購入の支援制度の出足が好調だ。燃費の良くないクルマを廃車にして、低燃費の新車を購入する場合に最大4500ドル(約43万円)を支給する。

 7月24日に申請が始まると、わずか1週間で25万台の新車が売れた。当初、予算として計上していた10億ドル(約960億円)の支給枠は瞬く間にいっぱいになり、8月7日に米政府は20億ドル(約1920億円)の追加を決めた。

 米運輸省の発表によれば、日本メーカーの低燃費の中小型セダンが人気だ。制度を利用して消費者が購入した新車ランキングでは、トヨタ自動車の「カローラ」や「プリウス」、ホンダの「シビック」がトップ5を席巻した。

 ところが実態は必ずしもそうではないようだ。実は、ビッグスリーのSUV(多目的スポーツ車)やピックアップトラックが予想以上に健闘している。

 8月上旬、米調査会社のエドムンズ・ドットコムは、新車購入支援で売れているクルマを独自に分析したランキングを発表した。ここでの首位は米フォード・モーターのSUV「エスケープ」。3位には米クライスラーのSUV「ジープ・パトリオット」が食い込んだ。

 なぜ2つのランキングで、これほどまでに差が生じるのか。

フォードが快走する理由

 その理由は、米運輸省が車種を細かく分類していることにある。例えば、4輪駆動と2輪駆動は別の車種としてカウントされる。SUVは同じ車種でも2つに分かれるケースが多いのに対して、セダンは2輪駆動が大半だ。エドムンズでは、4輪駆動と2輪駆動を同じ車種としてカウントする。

 つまり、「低燃費のセダンとSUVなどの大型車の両方が人気だ」と言った方が実態を正確に表している。

 そして、この状況下で最も恩恵を受けているのが、2つの市場で戦うクルマの品揃えが豊富なフォードである。SUVに加えて、燃費のいいセダンの「フォーカス」などが売れている。エドムンズのトップ10では4車種をフォードが占めた。

好調なフォード・モーターのディーラー
SUVからセダンまで販売が好調なフォード・モーターのカリフォルニア州のディーラー

 8月14日の金曜日、本誌の記者は米ニューヨークにあるフォードの販売店を訪れてみた。今年1月には閑散としていたが、今回は平日にもかかわらず20人もの客で混雑している。

 「制度が始まってから、ものすごい勢いでクルマが売れている。人気車種の在庫は1~3台で、明日にはなくなっているかもしれない。買いたいならすぐに決めた方がいい」。40歳くらいの販売員は、明るい表情でこう話す。

 7月のフォードの販売は前年同月比でプラスに転じた。減少幅は縮小してもマイナスが続く米ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラー、日本勢を引き離す。フォードは7~9月期に1万台を増産すると発表した。「SUVとセダンが飛ぶように売れている。増産でディーラーに十分な在庫を供給する必要がある」(フォードの米国担当社長、マーク・フィールズ氏)と強気だ。

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