• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

改革実現なくして未来なし

3人の識者が明かす新政権への期待と不安

  • 加藤 修平,蛯谷 敏,広岡 延隆

バックナンバー

2009年9月4日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

戦後初とも言える国民の大きな意思を受け、民主党に政権が交代する。 新政権はこれまでの制度の何を維持し、何を見直すべきなのか。 グローバル経済が一段と進む中、日本の取るべき進路は。 政権への期待と併せ、各界の有識者に話を聞いた。

徹底して「脱官僚」を目指せ
嘉悦大学学長 加藤 寛

  民主党が圧勝した衆院選の結果と、今後をどう見ていますか。

  民主党の勝利ではなく、(自民党の)敵失が重なっただけだ。3代も変な首相が続いたことが決定的だった。(議席数の3分の2に当たる)320議席なら民主党の大勝利だったが、少し足りないところは、神の差配か。

「今のままでは民主党は何もできない。まずは官僚改革を徹底せよ」 (写真:清水 盟貴)

 だが今のままでは、民主党は恐らく何もできないだろう。温厚な鳩山由紀夫氏は官僚と対決できる人ではない。

 また本来、マニフェスト(政権公約)とは政策目標に手続きを含めた方針を示すものだ。自民党も民主党もマニフェストにこの「方針」がない。

 高速道路の料金を無料にするという政策は、CO2(二酸化炭素)の排出増をどう抑えるかを説明してから掲げなければならない。自民党による土曜、日曜日の通行料を1000円にするという政策もくだらなかった。

 民主党のマニフェストにある「予算の組み替え」も、既にできた予算については簡単な話ではない。仮に今秋以降、また景気が悪くなったら、2009年度第2次補正予算が必要だという話になる。補正予算の編成と本予算の組み替えを同時に進めるのは到底無理だろう。

 さらに子ども手当を実現するというが、どの家庭に何人の子供がいるかを調べなければならない。これだけ考えても、民主党は不可能なことばかり言っている。実現しない方がいい政策もある。

  では民主党政権がまず目指すべきなのは何ですか。

  まず、官僚改革だ。私の考えでは、その手法はただ1つ。公務員を民間の雇用者と同じように扱うことだ。

 つまり、ストライキを認める代わりに、問題がある官僚には辞めてもらう。これがなければ、官僚は何か言われても気に入らないことには手を抜くだけだ。

医療・教育・農業の改革を

 そのうえで、医療と教育と農業の3つの改革を進めるべきだ。

 医療は医師数を抑制してきた方針を変えるべきだ。安心な医療は個人消費を後押しする可能性がある。農業は企業による大規模経営を増やす。アジアを見据えれば農業は輸出産業になる。

 教育は規制緩和の促進が必要だ。例えば全国統一の「大学入試センター試験」はやめる。高校生がつまらない勉強をするのをやめ、入試では英語ならばTOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)を採用すればよい。

 実は、この3分野の停滞が日本の生産性を落としている。民主党がこの3分野を特に重視していることには、大いに期待している。

(加藤 修平)

コメント1

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

ドイツ企業は協調と競争の使い分けに長けている。

ビル・マクダーモット SAP CEO(最高経営責任者)