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無私の政治で日本の危機を乗り越えよ

渡邉美樹・ワタミ会長兼CEOが新政権にモノ申す

  • 渡邉 美樹

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2009年9月4日(金)

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 今年の8月、オランダを視察してきた。オランダの制度も必ずしもうまくいっているわけではないが、そこで91歳の女性とお話しする機会があった。彼女は独り暮らしで介護が必要な状況にあり、日本で言うなら要介護度2か3だ。

 しかし彼女は、介護保険をもらわないと言うのだ。年金月額13万円くらいで暮らしている。どうして介護保険をもらわないのか。そう聞いたところ、こんな答えが返ってきた。

 「私がもらっても貯金してしまいます。年金だけで十分です。私がもらわなければ、この介護保険の分は、国が使ってくれます。私よりもっと困っている人のところに配ってほしい。だから私はもらわないほうがいいのです」

 驚いて私はさらに聞いた。
 「でも、国だって間違えるでしょう。間違った挙句、もし国がつぶれたらどうするのですか」

 すると彼女は、こう言ったのだ。
 「私は91年間も生きてきましたよ。だから政治家が絶対的に正しいとは思いません。腹立たしいこともたくさんある。でも、政治家が失敗したら、国民は次に正しい政治家を選ぶでしょう。私は、政治家は信じていない。けれど、私はこの国民を信じています」

 政権を担う政治家の責任は、これほどまでに重いのだ。

「計画の裏づけ」のない中期計画などあり得ない

 民主党のマニフェストを全体的に眺める限りは、「子育て・教育」や「年金・医療」を5つの政策の柱に大きく掲げるなど、非常に国民の側に立った、いいものができているという評価に値する。ただ、これからは政権を担うことになる。現状では2つの疑問を指摘したい。

 まず1つは、どのようにムダ使いをなくせば財源が出てくるのか、という疑問だ。マニフェストは会社で言えば中長期計画にあたるだろう。それを作成するに当たって私たち経営者がまず考えるのは、「計画の裏づけ」を明確にすることだ。投資に見合う資金調達をどうするのか、どう回収し、その結果バランスシートはどうなるのか。こうした点が抜けた中期計画などあり得ない。 ところが、民主党のマニフェストからは、「政策の裏づけ」がはっきり見えてこない。

 マニフェストには「特別会計はゼロベースで見直し、必要不可欠なもの以外は廃止する」とある。私は自分でも特別会計について調べたが、必要不可欠なもの以外とは何を指すのか、それによってどうしたら政策に回す財源があそこまで多く出てくるのかが理解できない。

 しかも、ただ政策に使う財源が出てくるだけではダメで、2008年末時点で850兆円もある国の借金を返していくための財源を長期間にわたって確保しないといけないのだ。そこまで考えると、かつて細川政権の時にあった「国民福祉税構想」のような、突然大増税が政府から飛び出してくるようなことなしに、本当にそれだけの財源確保が可能なのだろうか。国民は財政破綻や家計の行き詰まりの心配をせずに暮らせるのだろうか。本当にそれができるのなら、まずは是非見せてほしい。この疑問に民主党政権はどう答えるのか。これが注文の第一だ。

なぜ売り上げを自ら手放さなければいけないのか?

 第2の疑問は、あまりにも平坦にお金を配りすぎていて、本当に困っている人のところにお金がいけばいいのに、困っている人にも困っていない人にもみんな同じようにお金が回っていくような、そういう仕組みに今回のマニフェストがなっている点だ。

コメント5件コメント/レビュー

流石に渡辺社長に共鳴することが多いですね!民主党政権になった途端に自民党びいきだった評論家は勝てば官軍で民主党に考えをはせ参じて、もしこの政権がうまく行かなかったらまた次のの政権に寄り添い、評論家は無責任でよいですね、実際企業を経営している渡辺社長の考えに賛同しようにも長いものに巻かれろの今までの行き方はきっと帰られないのでしょう!マニフェストどうりに絶対出来ない!社民、国民新党との政策協議も必ず選挙公約から国民を騙すような歩み寄りしか出来ないでしょう!そして細川政権のように小沢豪腕幹事長にいずれは潰されるでしょうね!半年様子を黙って見ていましょう!(2009/09/04)

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流石に渡辺社長に共鳴することが多いですね!民主党政権になった途端に自民党びいきだった評論家は勝てば官軍で民主党に考えをはせ参じて、もしこの政権がうまく行かなかったらまた次のの政権に寄り添い、評論家は無責任でよいですね、実際企業を経営している渡辺社長の考えに賛同しようにも長いものに巻かれろの今までの行き方はきっと帰られないのでしょう!マニフェストどうりに絶対出来ない!社民、国民新党との政策協議も必ず選挙公約から国民を騙すような歩み寄りしか出来ないでしょう!そして細川政権のように小沢豪腕幹事長にいずれは潰されるでしょうね!半年様子を黙って見ていましょう!(2009/09/04)

実質経済に関わり、人への優しさを持った人の、非常にまっとうな意見と感じます。特に、自分以外の人々の幸せを考えることができる無私の政治家に関しては、つくづくそのように思います。政治家のみならず、公の立場に立つ人たち、多くの人たちに影響を与える人たちであればあるほど、そうあって欲しいと思います。国や社会がそうした物の考え方を大切にするような文化を創り、そうした人を指導者として選ぶような社会であって欲しいと思います。政治や社会体制をいくら議論し、主張してもても、人間がいかにあるべきかが議論されず、心や人間性という物をないがしろにした政治や経済は不毛だと思います。ばらまき政策や福祉の問題は、自立できる人間は自助努力により解決すべきで、人々を緩やかな堕落へと導く物であってはいけないと思います。生き生きとした国家にすべきです。(2009/09/04)

渡邉美樹氏らしい、危惧と提案だと思います。この際、要望があれば、是非新政権に協力して、経営者としての嗅覚と経験により、予算の無駄遣いの排除をして頂きたいと強く思うのは、私だけでは無い筈です。(2009/09/04)

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三品 和広 神戸大学教授