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民主圧勝に中国がかくも興味津々のわけ

2009年9月7日(月)

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 自民55年体制がついに崩壊した。日本にとっても世界にとっても、民主圧勝は歴史的な転換ということができよう。日本国民が招いたこの選択を、全世界のメディアは大きく報じたが、中国もまた、その例外ではない。

報道はおおむね好意的

 8月31日早朝のテレビは一斉に「新日本」(新しい日本)の到来を告げ、中には民主党代表の鳩山由紀夫氏の祖父の姿を映し出すものもあり、異例の長さをニュース番組の中で割く現象も見られた。新聞報道にも熱が入っている。北京を例にとるなら、北京日報や北京晩報(夕刊)なども「民主上台」(民主、天下を取る)を報じ、特に北京日報は第一面で鳩山氏が珍しく満面の笑みを浮かべて候補者の名前が書かれたポスターに赤いバラの花を付けている姿を載せた。

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それだけではなく、その同じ新聞の9頁目の「今日関注」(本日のトピックス)では、日本のこのたびの衆議院選挙の特集を組み、投票者の姿とともに、笑顔の鳩山氏と深くうつむく麻生氏の顔を対照的に載せ、詳細に解説を加えている。

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 そこには“鳩山由紀夫:「宇宙人」梦想成真(「宇宙人」夢を実らせる)”という小見出しがあるが、愛称「宇宙人」を用いているところなどを見ると、好意的に記事を書いている姿勢が垣間見える。

鳩山氏は「日本のオバマ」?!

 ただ、8月31日の朝刊に間に合わせようとしたためか、民主党の獲得議席数「308」が「306」と書かれていることに、速報を競う中国人記者たちの慌てぶりが感ぜられ、かえってその関心度の高さをうかがわせた。

 また、日本の政権交代を「革命的変化」と位置付け、鳩山氏を「日本のオバマ」と礼賛する記事もあり、「スタンフォード大学に留学した、洗練されたスマートな人物」として紹介するテレビ番組もあった。

 ようやく落ち着いて、ネットの「熱度」を見てみたところ、「民主党」と「日本」というキーワードによるgoogle.cn検索で、1350万項目もの記事がヒット。

 そのトップを飾っている「党政一体化」(党と政府の一体化)というキーフレーズが、いきなり目に飛び込む。

 えっ? 党政一体化……?
 これ、中国に関する記事じゃないよね……。

 そう思いながら、おもむろに読むと「欲推党政一体化 民主党提前“試刀”日本官僚主義」(党政一体化推進を望む民主党、先ずは最初に日本官僚主義を斬る)とあるではないか。

 なるほど――。

 鳩山さんが「自民党は官僚の言う通りに動いている。民主党が政権を取ったなら、民主党の議員を100人ほど霞が関に送り込んで監督下に置き、まずは官僚主義を廃絶させる」という趣旨のことを常々言い、脱官僚主導を政権公約としてきたが、それをこういう中国語で表現したものと思われる。

 党政一体化――。
 それはまさに、中国共産党と中国政府の最も大きな関心事の一つなのだ。

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「民主圧勝に中国がかくも興味津々のわけ」の著者

遠藤 誉

遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

筑波大学名誉教授

1941年、中国長春市生まれ、1953年帰国。理学博士。中国で国務院西部開発弁工室人材開発法規組人材開発顧問、日本では内閣府総合科学技術会議専門委員などを歴任。2児の母、孫2人。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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