日本を代表する調味料・醤油。どの家庭の食卓にも並ぶコモディティー商品が、容器の技術革新によって大きな進化を遂げている。
「醤油って、こんなに風味があったの」「煮物の味が全然変わった」…。ヤマサ醤油が8月24日に発売した「ヤマサ 鮮度の一滴 特選しょうゆ」。使用した主婦からは、一様に驚きの声が上がる。発売前から反響は大きく、首都圏の大型ショッピングセンターからも引き合いが殺到。当初は首都圏限定の販売にもかかわらず、年内販売100万本を目指している。
従来は1カ月が限度
この新商品、秘密は「鮮度」にある。醤油の色や風味を、従来商品よりも1カ月以上保持できるのだ。
当然だが、醤油は工場から出荷されたばかりが一番おいしい。醤油メーカー各社は、鮮度維持に工夫を凝らすが、現状では醤油の鮮度は「ペットボトルの容器の場合、開封してから1カ月程度が限度」とヤマサ醤油の藤村功・営業本部MD推進室長は言う。
下の写真をご覧いただくとよく分かるように、品質自体に問題はないが、初め淡い色をしている醤油は、どす黒く変色し、味も劣化していく。

風味劣化の原因は、醤油が空気に触れることによる「酸化」にある。それを防ぐために、醤油を冷蔵庫で保管する消費者も多いが、本来はあまり望ましい保管方法ではない。「冷やすと、本来の醤油が持つ香りが立たない」と藤村氏は説明する。
ただいま在中国ですが、醤油は日本から持参。今度帰国したらこの醤油を持ってきます。他にもいろいろ利用法があるようでヒットになりますね。日本人、やはりこういう面ではすごい。(2009/09/17)