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新政権の生命線は「スピード感」

対談「新政権で日本はどう変わるか」(上)

  • 谷口徹也

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2009年9月14日(月)

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 衆院選で大勝した民主党は社民党と国民新党との連立政権を組む道を選択。今週、いよいよ政権交代が具体的な形となる首班指名と組閣が実施される。

 政権交代で日本の政治の何が変わるのか。「民社国政権」の課題は何か――。日経ビジネスオンライン「ニュースを斬る」の執筆者でもある龍谷大学経済学部の竹中正治教授と、外交・安全保障問題を専門とし、政界にも広い人脈を持つ東京財団の渡部恒雄上席研究員に語ってもらった。


 竹中 今回の選挙で民主党が地滑り的な大勝利を収めたことは、小泉純一郎首相が衆議院を解散した2005年の「郵政選挙」とよく比較されます。だけど、私が気になるのはその解釈です。

 小泉さん的な「新自由主義」「市場原理主義」に国民がノーを突きつけた、とよく言われる。民主党の人もそう解説しますしね。でも、この解釈はおかしいと思う。

 そもそも日本に「市場原理主義」などという政治勢力があるとは思わない。小泉内閣で金融担当大臣を務めた竹中平蔵さんだって、実はバランスのいいことを言っている。

 むしろ、自民党政権の実績です。今回、自民党はマニフェストで「責任力」を訴えたけど、笑わせないでくれ、ですね。小泉さんまではそれなりにリーダーシップを感じることができたけど、その後の3年間はなんだ、「無責任力」じゃないかと。そういうものに対して、国民が呆れた、ノーと言ったということですよね。

自民党に失望した地方の票を集めた

渡部 恒雄(わたなべ・つねお)氏
東京財団 上席研究員
1963年福島県生まれ。東北大学歯学部卒業後、アメリカに留学し社会科学を学ぶ。ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチで政治学修士課程修了。95年にCSIS(戦略国際問題研究所)入所。2003年3月から上級研究員として、日本の政党政治と外交政策、アジアの安全保障、日米関係全般についての分析・研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所主任研究員等を経て現職。現在、CSIS非常勤研究員、沖縄平和協力センター上席研究員を兼任。父は民主党代議士渡部恒三氏 (写真:柳生 貴也、以下同)
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 渡部 前回の自民党と今回の民主党。それは「2通りの組み合わせ」なのだと思います。

 小泉さんは、以前から持っていた地方の自民党支持者の票に加えて、都市部の票の開拓に成功して、その組み合わせで勝った。

 民主党はその逆で、もともと都市部の改革を志向する人たちからの支持がある。そこに、自民党に失望した地方の票を上乗せした。それで、小泉さん並みの票を取ったということだと思います。

 背景にあるのが、1票の格差です。地方の人が「2倍も重い票」を持っている。そういう構造があるから、これまで民主党が都市部で勝っても、自民党は地方を押さえていた。だから私は、この国では当分、政権交代なんて無理だなと思っていたのですが、実はその構造を変えたのが小泉さんだったんですね。

 竹中 もうちょっと突っ込んで言うと、2005年の衆院選は、小泉さんが郵政民営化を改革の柱としてワンポイントで掲げて、国民には分かりにくかった政策のプロセスを見えるところに引っ張り出してきた。見えるところで政策の議論をして決着をしていこうと。そういう政治的な変革を志向したのも少なくとも小泉政権だと思うんですね。

 ところが、その後の3年間、小泉さんが首相を辞めた後、自民党はその路線を継承できなくて、結局、元の自民党に戻ってしまった。逆に、民主党が「官僚依存をやめよう」「政策議論を見えるところでやろう」と言うのが目立ってきた。つまり「政治主導」を掲げているのは民主党だというイメージになってきたわけですね。

政権交代、最初のチャンスは「自民対新進」だった

 渡部 私は、かれこれ10年くらい米国側から日本の政治を分析してきました。外から日本の政治を見てきた経験からすると、なかなか政治というのは理屈じゃ動かないなというのを実感しました。

 小泉選挙もそうなのですが、最初に実感したのは、1996年の「自民党対新進党」つまり「橋本龍太郎対小沢一郎」の時です。日本人にとってたぶん、最初の目に見える政権選択の選挙だったと思います。

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