• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

問題企業の“駆け込み寺”現れる

監査の品質に、懸念は拭えず

  • 高橋 篤史

バックナンバー

2009年9月17日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 やはりと言うべきか、問題企業の“駆け込み寺”がまた新たに登場した。監査法人ウィングパートナーズ(東京都渋谷区)とその主力公認会計士が7月に金融庁から業務停止の処分を受けたことで、クライアント企業の行方が注目されていた。

 その多くを、監査法人元和(東京都渋谷区)が引き継ぐこととなった。設立間もない同監査法人の中心メンバーは、過去に上場企業の取締役を解任されたこともある人物。果たして市場の規律は保たれるのか。

 ウィングパートナーズは2007年2月の設立以来、問題企業を次々と引き受ける監査法人として知られてきた。極端な業績不振に陥り、大量の新株発行を繰り返す“ハコ企業”が主なクライアントだった。

 しかし、金融庁は今年7月、不適切な会計処理で上場廃止となったペイントハウスの監査などをめぐり、同監査法人の運営に問題があるとして、1カ月の業務停止処分を決定。赤坂満秋氏ら主力会計士3人にも最長1年6カ月の業務停止という厳しい処分が下った。

ロプロ(旧日栄)で注目の会計士

 ウィングパートナーズが引き受けてきたクライアントの数は、設立後わずか2年ほどで20社余り。サンライズ・テクノロジーやオーベンなど、多くの企業が適時開示規則違反などでその後に上場廃止となったが、業務停止処分が決まった時点でも10社余りの上場クライアントを抱えていた。そのうちの過半が後任監査人として元和を選んだ。

 具体的には、クロニクル、オープンインタフェース(直後の9月1日付で上場廃止)、ECI(旧エフェクター細胞研究所)、NowLoading、NFKホールディングス、サハダイヤモンド、ランド、インスパイアーの8社である。ECIに至っては、業務停止期間が明けた8月中旬に再度、ウィングパートーズを一時会計監査人とし、わずか2週間後に行われた定時株主総会で元和に乗り換えるという猫の目のような対応を見せた。

 日本公認会計士協会の上場会社監査事務所登録情報によると、元和が設立されたのは7月17日。ウィングパートナーズの行政処分が決まった約10日後に当たる。上場会社監査事務所としての登録手続きについては、いまだ準登録扱いで本登録は申請中だ。

 総勢36人の陣容とされるが、ほとんどは非常勤で、常勤は社員5人を含めてたったの6人しかいない。法人トップの統括代表社員は星山和彦氏。これまでに発表された企業のリリースを見ると、ほかに山野井俊明氏が中心メンバーと見られる。

 星山、山野井の両氏は6月にロプロ(旧日栄)の監査人に就任したことで注目された会計士だ。同社は今年3月期の会計処理をめぐって京都監査法人と対立、同監査法人に辞任されてしまう苦境にあった。有価証券報告書の提出が延期されるなど、一時は万事休すかと思われたが、そこに現れたのが星山氏らだった。ロプロは7月末に株主総会の継続会を開き、そこで決算報告を行うという異例の対応を取り、窮地を乗り切った。

コメント1

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

ライバルは思わぬところから出現します。

浜田 健一郎 ANA総合研究所 シニアフェロー・前NHK 経営委員長