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駅前留学ならぬ「パソコン留学」

8万円の高額英会話ソフトが売れるワケ

2009年9月20日(日)

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 最近、東京都内の大手書店や商業施設の一角で、見慣れない黄色いパッケージのパソコンソフトが販売されている。米ロゼッタストーンが開発し、日本法人が販売する「ロゼッタストーン」。世界31言語をカバーするパソコン向け語学学習ソフトだ。

 その価格には驚く。英語学習用ソフトの場合、5段階すべてのレベル(学習の水準)を含むパッケージで購入すると7万9800円。数千円から1万円前後のソフトが多い語学学習ソフトの中にあってはかなりの高額商品だ。

 にもかかわらず、日本では6月から販売を開始して「前月比数倍のペースで売れている」(同社広報)。アマゾンジャパンの語学カテゴリーでは常に販売実績上位に顔を並べる。

 低価格志向が高まるこのご時世に売れている高額語学学習ソフト。なぜか。その理由は、特異なコンセプトで作られたソフトの中身にある。

「ロゼッタストーン」の操作画面

 マイクとヘッドホンが一体化したヘッドセットを装着してパソコンの画面に向かう。ソフトを起動すると、少女の写真が表示される。「1人の少女」を意味する英語「a girl」の発音がヘッドホンから聞こえてくるので、それをまねして学習者は「a girl」と発音する。その声がマイクで集音され、発音が正しいかどうかが判定される。

 次いで、「a girl」という文字が表示され、4枚の写真が表示される。少年や成人の写真が並んでいる中で、少女の写真を選べば正解になる。

 初期設定やメニュー画面を除けば、日本語は一切表示されない。徹頭徹尾、表示されるのは写真と英語だけ。文法を理屈で学んだり、単語を日本語訳とセットにして暗記したりするのではなく、学習者は、乳幼児が母国語を習得するように、脳の働きを学習言語のものに切り替えて学習する。

コメント3件コメント/レビュー

商品が売れているとしても、この教材でどれだけ英語力がつくのかの追跡調査を見たいですね。とかく「自習」は続かないものです。英会話教室だとある程度の強制力が働きますが、自習は途中でくじけてしまいます。(2009/09/24)

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「駅前留学ならぬ「パソコン留学」」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

商品が売れているとしても、この教材でどれだけ英語力がつくのかの追跡調査を見たいですね。とかく「自習」は続かないものです。英会話教室だとある程度の強制力が働きますが、自習は途中でくじけてしまいます。(2009/09/24)

他の安価な教材との比較では無く、駅前留学との比較を前面に押し出したマーケティング力の勝利であり、教材力の差ではないような気がします。確かに教材は非常に良さそうですが、単独学習でどれほど実践的な英語力が身につくのか?甚だ疑問です。結局は学習者の努力次第ということになるのではないでしょうか?語学学習はそれ自体を目的化せず、夢を叶えるツールとして地味にコツコツと続けるしかないと思うのですが、如何でしょうか?(2009/09/24)

“不況期には低価格品が強い”という事を打ち破っているかは(?)ですよね。だって記事中で書いているように、語学教室に通っていると考えた場合は、その費用としては低価格ですから。記事として言いたかった事は徒に価格を追った製品をだすより、マーケティングをしっかりと行って、他分野のものをカバーできるような製品・サービスを開発すれば、価格勝負に持ち込まれずに済むというのが趣旨だったと思うので、重箱の隅をつつくのはこれまでにします(逆に言えば、他分野高額商品に対しては低価格となるような、自社の商品を探して磨けということでしょうか)。(2009/09/24)

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