「時流超流」

【技術フロンティア】丸めて運べる「電子黒板」

プレゼンテーション支援技術〜プラスビジョン、大日本印刷

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2009年9月18日(金)

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視覚効果のあるプレゼンテーションを可能にする新技術が登場している。事務用品大手プラスの子会社は、配線不要の「電子黒板」を開発した。大日本印刷は、実写と3次元CGを瞬時に合成する技術の製品化を進める。

 企画の提案や新製品の売り込みなどの時に行う「プレゼンテーション」。その出来がビジネスの成功を左右することも少なくない。見ている人に強く印象づけるために、よりインパクトのあるプレゼンテーションをしたいと考える人も多いだろう。IT(情報技術)を駆使してプレゼンテーションの効果を高める新技術が続々と登場している。

 現在のプレゼンテーションの方法としておなじみなのが、「パワーポイント」などのプレゼンテーションツール。プロジェクターなどを使いパソコン画面を大型スクリーンに表示する方法だ。プレゼンテーションに専念するため、パソコンを操作する人を別に用意するケースも多い。しかし、2人の息が合わず、ちぐはぐになることがままある。

大画面に電子ペンで図を描く

 こうした悩みを解決するのが、「インタラクティブボード」と呼ばれるジャンルの製品だ。「ボード」と呼ばれる大型スクリーンに表示されたパソコン画面を電子ペンでなぞることで、プレゼンテーションをする本人が操作したり、画面に図を描き加えたりできる。ビジネス用途だけでなく、教育ソフトなどを使って授業をする教育用途でも注目されている。インタラクティブボードの世界の年間出荷台数は、2008年の段階で約60万台(金額ベースで9億5000万ドル=約889億円)。2010年には100万台(同16億ドル=約1498億円)に拡大する見通しだ。日本では、今年6月に文部科学省が発表した「学校ICT(情報通信技術)環境整備事業」において全国の公立小中学校に1台ずつ配備することが計画されている。

 電子ペンを使って操作したり図を描き加えたりするには、ペン先がボードのどこの位置にあるのか、ある位置から位置へと動いた情報をパソコンに送る仕組みが必要だ。従来製品は「赤外超音波」「感圧」「電磁誘導」といった方法でペン先の位置を特定して、ボードとパソコンをつなぐ接続ケーブルで情報を送る。ボードには電源ケーブルもつながなくてはならないので配線に手間がかかる。またボードの重量が数十kgあるため、持ち運びづらいという課題もあった。

 そこに目をつけた事務用品大手プラスの子会社であるプラスビジョン(東京都稲城市)は、配線が不要で簡単に持ち運べる新型のインタラクティブボード「UPIC(ユーピック)」を開発、今年7月に発売した。

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中島 募(なかしま・つのる)

日経ビジネス記者。



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日経ビジネス “ここさえ読めば毎週のニュースの本質がわかる”―ニュース連動の解説記事。日経ビジネス編集部が、景気、業界再編の動きから最新マーケティング動向やヒット商品まで幅広くウォッチ。

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