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【隠れた世界企業】埃を逃さぬ衛生キャップ

サンロード(奈良県橿原市・衛生用品の製造・販売)

  • 佐藤 嘉彦

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2009年10月1日(木)

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帯電させた不織布で作った衛生キャップで薬品・食品産業を支える。電気の力で毛髪や埃を吸いつけ、製造ラインの衛生を保つ。生産の主力は既に中国に移管。今後は現地での市場開拓も目指す。

 古墳群が点在する奈良県橿原市。ここに、製薬工場や食品加工工場などの製造ラインで従業員がかぶる衛生キャップ「電石(でんしゃく)帽」のメーカー、サンロードがある。

 納入先は全国約1万事業所。武田薬品工業、エーザイ、ハウス食品、山崎製パンなど大手メーカーがこぞって同社の衛生キャップを採用する。

 その訳は商品名にもある「電石」というあまり聞き慣れない機能にある。

 磁界で鉄を吸いつけるのが磁石だが、電石は電界で物体を吸いつける。静電気を帯びたものに埃や塵がつくのと原理は同じだ。

 サンロードの電石帽は、電気をかけて電石化した不織布で作られている。だから毛髪やフケ、埃などが帽子にくっつき、従来の衛生キャップと比べてより衛生的。ただ、静電気のように触れると放電が起きることはなく、半永久的に電界を持ち続けるという。これが多くのメーカーに評価されている。

主力工場は中国・青島に

電石帽を持つ高見敏明社長。従業員も着用している (写真:福島 正造)

 プラスチック関係の商社に勤めていた高見敏明社長が、自宅のある橿原市にサンロードを設立したのは1978年のこと。石油ショックによる価格高騰や、その後の需要の落ち込みなどを目の当たりにし、もっと付加価値があるビジネスをしたいと考えたからだ。

 最初は高齢化社会の到来を見据えて、老人介護用のオムツカバーの製品化を考えたが、時代が早すぎて失敗。生理用ショーツの製造に切り替え、それまで販路のなかった地方のスーパーや百貨店などに売り込むことで、ビジネスを安定化させた。

 その後、取り組んだのが電石帽の開発だった。東レが電石不織布の開発を進めているという情報を得た高見社長は、東レの研究開発部門に足を運び、二人三脚で商品化を進めた。

 電石帽の開発には3年かかり、89年にようやく発売。電石不織布を東レと協力して実用化した経緯から、衛生キャップに関しては、東レから電石不織布の独占供給を受けている。

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