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アイフル、リスケでなくADR、の不可解

帳簿上は自力で利払いができるが・・・

2009年10月6日(火)

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 9月24日、4大消費者金融の一角・アイフルが、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を正式に申し込み、受理されたことを公表した。

 同時に業績予想の下方修正も発表。従業員を半減させる希望退職の実施と、過払い返戻金や貸倒引当金の積み増し、子会社売却に関連する特損などの計上で、当期純利益が連結ベースで修正前の81億円の黒字から、一転して3110億円の赤字になるという。

 アイフルの2009年3月期末時点の純資産は3933億円なので、大ざっぱに言えば2010年3月末時点で、純資産は823億円という計算になる。

 ピーク時の純資産は2006年3月末時点の6816億円だから、わずか3年で88%も減ってしまうことになる。

 アイフルの信用不安説はこの半年、根強くささやかれ続けた。

 「アイフルがADRを申請するらしい」「社債の償還期限が延長されるのでは」といった噂が流れたのは9月初旬である。

 8月半ばからじりじり下がり続けていた株価は、9月16日に遂に200円を割り、9月24日のADR申請正式受理公表を受け、100円を割る瞬間もあった。

 1.5兆円を超えたこともある時価総額は、今では250億円前後である。

 「危ない、危ない」と言われ続けた刷り込み効果なのか、アイフルのADR申請は一般には当然のことと受け止められている。

 銀行がたやすくロールオーバーになど応じるわけがない、と考えるからだ。

 だが、この会社のバランスシートを眺めると、そのイメージが大きく狂う。

計算上は有利子負債残高は3~5年で完済

 アイフルの2009年6月末(2010年3月期第1四半期末)時点での有利子負債残高は帳簿上8265億円。オフバランス分を足しても9149億円である。

 話を分かりやすくするために、ここからはオンバランス分で話を進めよう。

 アイフルは2009年3月期1年間で2405億円の営業キャッシュフロー(CF)を生み出している。この額は、その前の2008年3月期1年間の2475億円とほぼ同額。317億円の営業利益だった2008年3月期と、74億円の営業利益だった2009年3月期で、営業CFが大して違わないのは、回収額の割りに新規貸出が少なかったからだ。

 金融業者は残高を増加させている間は、新規に調達した資金も回収した資金も、新たな貸し付けに回すので、営業CFは常にマイナスになる。

 逆に、回収ばかりして新規に貸さないと営業CFはプラスになる。

 2010年3月期第1四半期の3カ月間でも、アイフルは643億円の営業CFを稼ぎ出しており、単純に4倍すれば2570億円。大ざっぱに7掛けしても1800億円である。

 年間の営業CFが2600億円だとしたら、今の有利子負債はオンバランスベースで3.2年、オフバランス分を含めても3年半で完済できる計算になる。

 年間の営業CFを1800億円としても、オンバランスベースで4年半、オフバランス分込みでも5年で完済できる。

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