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新総裁で自民党は変わるのか

2009年10月8日(木)

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谷垣禎一・元財務相が自民党の新総裁に選ばれた。支援を受けた派閥には逆らえず、地方の支持も消極的。腕を振るえるかには疑問符がつく。「皆でやろうぜ」と全員野球を唱えるが、無党派層を捉える戦略など、課題は尽きない。

 「総裁選で全国を遊説した中で、わが党に対して厳しく反省を求める声があると同時に、再生してもらわなければ困るという声もまたあった。こういう国民の気持ちに応えられれば、党の再生は果たせるはずだ」

「与党ボケとは決別する」と言う谷垣禎一・新総裁(写真:柚木 裕司)

 野党となって初めて行われた9月28日の自民党総裁選で、谷垣禎一・元財務相(64歳)が新総裁に選ばれた。

 派閥領袖を排除する世代交代と徹底した党改革などの過激な主張を展開した河野太郎・元法務副大臣(46歳)、当選3回ながらリーダーに名乗りを上げた西村康稔・前外務政務官(46歳)との3つ巴の選挙戦は表向き「ベテランvs.中堅・若手」の厳しい世代間闘争の様相を呈した。

 だが、地方党員の投票率は46.65%止まりで、同じく3人の候補が並び立ち、小泉純一郎氏の後継に安倍晋三氏を選出した2006年総裁選の61.5%を大きく下回る関心の低さ。その中を地方党員票(300)、国会議員票(199)のそれぞれ60%を手堅くまとめた谷垣氏が圧勝した格好となった。

 しかし、一見、大勝の図も裏に回れば全く違う姿が浮かぶ。河野氏が地方で109票も集めるほど健闘したのは、党員の危機感の表れにほかならない。

 谷垣氏の当選の原動力になったのは旧態依然とした派閥の力学であり、実は手堅く集めたはずの票自体が谷垣氏に難題を残す可能性があるのだ。

「誰でもいいようなもの…」

 「(3人の候補には)飛び抜けたのはいない。西村氏は経験がまだまだだし、河野氏は過激すぎる。自民党の旧態依然とした体質は変えなければいけないが、あまり変化が大きすぎるのは…。谷垣氏は、藤井孝男さん(参院議員、額賀派)から頼まれてなあ。まぁそれで(谷垣氏)だ」

 前回は郵政離党組を含めて事実上、5つの小選挙区を独占した自民党が今回は2議席に終わった岐阜県(比例でほかに2人復活当選)。自民党岐阜県連幹事長の猫田孝・県議は、総裁選の投票日直前、盛り上がりを欠いた総裁選の様子をこう解説した。

 「県の医師会や、JA(農協)、建設業組合などにも、谷垣氏で頼んでおいた。皆、『誰に投票したらいいか分からん』と言うからな」と猫田県議。受けた側の党支援団体も「自民党には新鮮さがない。でも今、総裁を全く違うタイプに変えると、よけいに党がガタガタする。それなら谷垣氏の方が据わりが良い」(小林博・岐阜県医師会会長)と言い、やはり積極的とは言えない支持の様子がありあり。

 猫田県議は、「党員票の過半は谷垣氏で固めた」と言った後、こうも打ち明ける。「あまり大物もいないし、(党本部の幹部クラスなら)誰でもいいようなもの」。

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「新総裁で自民党は変わるのか」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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