• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

エコ物流、“身内の壁”で危機

  • 佐藤 嘉彦,菅原 雅信

バックナンバー

2009年10月15日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日本のCO2(二酸化炭素)排出量の約2割を占める運輸部門。環境負荷を減らすためにトラックから鉄道などへの転換が必要とされる。だが、エコ物流の担い手であるJR貨物は思わぬ障害に苦しんでいる。

 「トラック」vs「鉄道」。輸送量当たりのCO2(二酸化炭素)排出量で見れば、約7対1で鉄道の圧勝となる。経済活動が盛んになれば物流量も増え、温暖化ガスの排出量も増加する。それを抑えるには、トラックから鉄道など、より環境負荷の低い輸送手段に転換する「モーダルシフト」が必要とされる。

 その鉄道輸送を一手に担っているのが、日本貨物鉄道(JR貨物)だ。不況で物流量全体が低迷する中、企業の環境対策の一環としてエコ物流に対するニーズは高まっている。

 例えばトヨタ自動車は、3年前に岩手県にある自動車生産工場への部品輸送を鉄道に切り替えた。愛知県内の部品メーカー各社から名古屋南貨物駅に集められた部品は、盛岡貨物ターミナル駅までの約900kmを専用鉄道便で約16時間かけて運ばれる。トラック輸送に比べ、年間約7000トンのCO2削減効果があるという。

 JR貨物にはこうした企業専用便の運行問い合わせが増えており、社内に「ソリューションチーム」と呼ばれる専門部隊を設けて、現在約100社と個別に交渉しているほどだ。輸送量の長期低迷に苦しんできた同社にとって、千載一遇のチャンスが巡ってきたかのように見える。しかし、その行く手には大きな障害が横たわったままだ。

民営化で大家と店子の関係に

 旧国鉄時代、物流の主役は鉄道だった。1955年に50%を超えるシェア(重量と距離を掛け合わせたトンキロベース)を誇っていた鉄道は、JR貨物が発足する87年には既に4.6%まで落ち込み、その後も4%前後に低迷している。

画像のクリックで拡大表示

コメント6件コメント/レビュー

鉄道輸送に関する問題で、新幹線と並行する在来線が経営分離されるという話は知りませんでした。3セク化によって旅客本数が減少すれば、輸送には便利になるかと思いますが、これから新幹線が開通する区間は既に在来線の本数が少ない区間ばかり。分離された区間の経営が上手く行くなら良いですがそうでない場合には輸送だけでなく、旅客にも影響が出そうな話ですね。 (ぼんぼん)環境問題も含め、鉄道が見直されている昨今、新幹線並行区間の在来線が廃線になってしまわないことを祈ります。(2009/10/17)

オススメ情報

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

鉄道輸送に関する問題で、新幹線と並行する在来線が経営分離されるという話は知りませんでした。3セク化によって旅客本数が減少すれば、輸送には便利になるかと思いますが、これから新幹線が開通する区間は既に在来線の本数が少ない区間ばかり。分離された区間の経営が上手く行くなら良いですがそうでない場合には輸送だけでなく、旅客にも影響が出そうな話ですね。 (ぼんぼん)環境問題も含め、鉄道が見直されている昨今、新幹線並行区間の在来線が廃線になってしまわないことを祈ります。(2009/10/17)

>>事故が発生した場合も旅客便の復旧が優先される。それは真っ赤な嘘じゃありませんか。武蔵野線など事故で運転見合わせの時は、来ない通勤電車が来るのを待つ乗客がホームから溢れて落ちそうな目の前を、貨物列車が遠慮無く次々に走って通過してゆきます。旅客便の復旧が優先って、一体どこの世界の話ですか。旅客便の復旧が優先なる話を、口先だけでなく実行に移してもらいたい。>>こうした動力性能の高い機関車を導入すれば、連結車両数の増強にもつながる。JR貨物が発足して間もない頃、従来は連結できる貨車の上限が50両ていどだったのを、一気に100両だか200両も牽引できると自慢の高性能機関車をデビューさせた。しかし、旅客会社から大顰蹙を買って、あまり出番がなかったそうですね。貨物列車が通過待ちをする際の待避線は全国どこでも50両分の長さしか用意されてない、それ以上長い貨物列車を走らせることは不可能だったようで。そんな長い編成の貨物列車が走行したら信号設備も抜本的な大改造が強いられる。変電設備や線路摩耗も問題だが。(2009/10/15)

貨車にそのままピギーバック積載できるよう、高さを抑えた搬送トラックが一時運用されたことからも、同じように高さを抑えたバスを自前で用意し、バス会社に貸与する仕組みもあってもよさそうです。電気機関車で搬送する場合、電化範囲内に限られますが、そこから先はバスとして自走すればよく、燃料だけでなくバス運転手・車掌の労働環境の向上にもなるのではないでしょうか。利用者にとっても就寝時間帯の振動や光害の回避だけでなく、「道路上」でなくなるためシートベルトを着用しないですむ利点が考えられます。(2009/10/15)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

若手社員に現場力を身に付けさせるため、 「修羅場、土壇場、正念場」を 経験するように促しています。

飯島 彰己 三井物産会長