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003|アウディで最後のプレゼン
ドイツで喝采を受けたその「思い」

2009年10月20日(火)

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 私がアウディを辞め、フリーランスになる覚悟を決めたのはなぜか。今回はその話をしましょう。

 世界中を大混乱に陥れた金融危機によって産業構造は大きく変わらざるを得ません。その金融危機は際限のないグローバリゼーションの拡大がもたらしたものだと私は考えています。

インハウスデザイナーでは使命を果たすのは困難

 とはいえ、再び自国内だけで経済活動を完結させるなど、現実的には不可能です。グローバリゼーションへの流れは止まらないでしょう。問題はそれをいかに進めていくかです。そのやり方は国民性によっても違うはずです。少なくともこれまでのように際限なく進めればいいというものではないでしょう。

 間違いなく言えるのは、資本主義社会が新しい時代に向けたターニングポイントを迎えているということです。このターニングポイントは、我々が本来持つアイデンティティがどういうものかをじっくり考えるよい機会になります。

 みんな苦しいけれども、苦しい中で本当に大切なものは何かを考え、次の世代に継承していくことが文化であり、デザインの使命です。このことは日本にもあてはまります。

 私がアウディを辞めたのは、会社の一員たるインハウスデザイナーではその使命を果たすのは困難だと考えたからでした。

 かく言う私自身、日欧の自動車メーカーでデザイン活動してきました。まさしくグローバリゼーションの恩恵を受けた1人として、その使命を果たそうと決意しているのです。社会がターニングポイントを迎えている今、クリエイションタイムが来たと考えたわけです。

今は「次の100年」を創る絶好の機会

 今にして思えば、これまでの25年間に及ぶデザイン経験はその準備期間だったのです。私にとって本当のデザイン活動はまさにこれから始まろうとしています。

 時代のターニングポイントでデザインができるタイミングはそうあるものではありません。歴史を振り返ればルネサンスやバロックなど時代の転換点がありました。現在の状況は、近代、現代を超えた次の100年を形創るための絶好の機会に思えてならないのです。

 それをどう考え、どう提示していくかがクリエイターの仕事となります。

 デザイナーのあるべき姿は時代の変化とともに変わっていかねばならない。私たちデザイナーの仕事はモノやメディアだけではありません。マテリアルは仕事の大きな分野ですが、これからの時代、重要なのはコミュニケーションです。

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