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造船大手、ロシアに翻弄

  • 佐藤 紀泰

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2009年10月21日(水)

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日韓造船大手が狙ったロシアでの受注交渉が中断した。背景には造船大国を目指すロシア政府の野望がある。技術支援が得意な日本にも勝機はあるが、収益確保は難しい。

 三菱重工業や現代重工業など日韓造船大手が、昨年来、水面下で激しい争奪戦を繰り広げてきたロシアのLNG(液化天然ガス)輸送船。9月中に入札が実施され、年内にも受注先が決まる予定が、突然、延期となった。ある造船大手幹部は「1年以上は受注先が決まらないかもしれない。ロシア側は完全に国産化路線に舵を切った。ゆっくり交渉して、最大の技術協力を引き出そうとするだろう」と語る。

30隻以上、1兆円の大型商談

 ロシアのガス大手ガスプロムグループが発注を計画するLNG輸送船は、それこそ「10年に1度の大型商談」と言われる。北極海にある巨大ガス田「シュトクマン」のガスを北米などに輸送するため、合計30隻以上が必要になる。受注額は1兆円近い。昨年秋のリーマンショックで、世界の新規造船受注は一挙に9割以上も落ち込んだだけに、各社の目の色が変わっていたのだ。第1弾として8隻が対象となる9月の入札は、世界最大手で圧倒的な価格競争力を持つ現代重工業が大本命だった。

 ところが、ロシア政府はOPKやブイボルグといった国内の造船大手への発注を優先する方針を打ち出し、新造船所の建設計画を詰めさせている。国産化の技術協力に最も良い条件を出す日韓大手に、受注させる考えなのだ。

 国産化は日本勢にチャンスだ。三菱重工の造船部門トップである飯島史郎常務は「値段だけの勝負では(ウォン安の)韓国大手に対抗するのは難しい。現地での技術支援は日本が得意で、高く評価される可能性がある」と語る。

 三菱重工はガスを収納するタンクが球形の「MOS」型輸送船を提案している。アルミの球形タンクは製造が極めて難しい。このため、長崎造船所で蓄えてきた生産ノウハウをほぼすべて提供する。例えば、経験の乏しい技能工でも間違えずに溶接ができる最新の自動化設備などを持ち込む考えだ。

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浜田 健一郎 ANA総合研究所 シニアフェロー・前NHK 経営委員長