米マイクロソフトと米アップルが相次いで新たなパソコン用OS(基本ソフト)を発売。ネット上で様々な処理を行う「クラウドコンピューティング」が容易になったのが特徴だ。両者に続いて米グーグルも参戦を表明し、OSを巡る競争は激化する。
パソコンの歴史を作り上げた立役者、ビル・ゲイツ氏が2008年7月に事実上引退してから1年3カ月。米マイクロソフト(MS)は10月22日、ゲイツ氏引退から初となるOS(基本ソフト)新製品「ウィンドウズ7(セブン)」を発売する。

ビスタの失敗を糧に
セブンの特徴は「動作が速い」「使いやすい」の2つに凝縮される。2007年1月に発売された「ウィンドウズ・ビスタ」が「重い」「遅い」と評判が芳しくなかったことを意識して開発したこともあるが、コンピューターを取り巻く環境がゲイツ氏引退と機を同じくして、大きく変化したことも影響している。
インターネットの発展による「クラウドコンピューティング」の台頭だ。クラウドとは日本語で雲のことでネットを象徴する言葉でもある。ワープロ、表計算などパソコン側で受け持っていたソフトを、ネット(雲)の中に配置。それをネット経由で利用する。
これまではパソコンの内部でいかに豊富な処理ができるかがOSの命題だった。だがクラウドの台頭でパソコンの起動やファイル操作をいかに速く軽くし、ネットに迅速につながるかが求められるように変わった。
「ウィンドウズ・ビスタの反省を学びに変える」。MS日本法人の樋口泰行社長はセブンについてこう述べる。ビスタは、その前の「ウィンドウズXP」に比べて、直感的で分かりやすいビジュアルなどを強化してユーザーの使い勝手を高めようとした。
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