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【隠れた世界企業】地元の“足”を生かし韓国へ

千代むすび酒造(鳥取県境港市・清酒の製造と販売)

2009年10月23日(金)

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地元からのフェリー就航を機に、韓国への輸出に乗り出した。米国などでの販売経験の教訓から、単独での進出を決断。輸出にとどまらない事業モデルを築き、収益の新たな柱に育てる考えだ。

 日本海沿岸で最大の漁獲水揚げ量を誇る日本有数の漁港を持つ鳥取県境港市。最近では、妖怪漫画の『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として有名な漫画家、水木しげる氏の出身地として知られる。

 ゲゲゲの鬼太郎に登場するキャラクターの銅像が立ち並ぶ、JR境港駅前の「水木しげるロード」や、JR境線を走る「鬼太郎列車」をお目当てとする旅行者を呼び寄せ、観光の町としての色彩を強めている。

 その町に今年6月末、新たな名物の候補が登場した。境港と韓国・東海(トンヘ)市、ロシア・ウラジオストク市を結ぶ「DBSクルーズフェリー」だ。

 就航の頻度は週2便。客船としてだけでなく貨物船としても使われるこのフェリーを利用して、韓国への製品輸出に乗り出した地元企業がある。千代むすび酒造。水木しげるロード沿いに本店を構える県内最大手の造り酒屋である。1865年に創業した老舗で、今は創業家4代目の岡空晴夫社長が経営の舵を取っている。

杜氏の岩成忠義氏(左から2人目)ら社員に囲まれる千代むすび酒造の岡空晴夫社長(中央)(写真:伊達 悦二)

 「韓国で日本食ブームが起きていることに着目し、今年の3月に進出を決断した」と岡空社長は話す。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受け、5月に韓国の首都ソウルに現地法人を設立した。さらに、韓国内での輸入と酒類販売業の免許も取得している。フェリーを使って毎月3000本程度を出荷し、韓国内の日本食レストランなどに販売する。「まずは年商5000万円を目指す」と岡空社長は意気込む。

トヨタに背中を押されて海外に

 千代むすび酒造の2009年6月期の売上高は3億5700万円。これは、6年前の1.7倍に相当する。売り上げが増えたのは、特別純米酒の「千代むすび」といった本格派の商品や、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターを模したボトルに詰めた商品が、いずれも県外で販売を伸ばしているからだ。

 国内で業績を拡大している蔵元が、なぜリスクを冒して韓国に進出したのか。実は、同社が製品を海外へ輸出するのは、これが初めてではない。今から13年前の1996年に米国で販売を始めた。

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「【隠れた世界企業】地元の“足”を生かし韓国へ」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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