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加速滑らかな環境対応車

ガソリン車の燃費改善(日産自動車、ジヤトコ)

  • 江村 英哲

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2009年10月30日(金)

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ギアチェンジの振動を感じることなく加減速ができるCVT(無段変速機)。日産自動車は逆転の発想でCVTの性能を上げながら小型・軽量化に成功。クルマ総量で排ガスを減らすため、ガソリン車の地道な改良を続ける。

 10月23日から開催された「東京モーターショー2009」。世界的な環境意識の高まりや購入支援策もあり、自動車メーカーが展示で力を入れているのがハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車といった最近、話題となっている環境対応車だ。その中で、ガソリン車もまだまだ十分に燃費向上ができるとアピールしているのが、日産自動車だ。

 東京モーターショーで日産はガソリン車の燃費を向上させる“秘密兵器”として、新たに開発したCVT(無段変速機)を展示した。CVTはその名の通り、歯車(ギア)がなくてもクルマが出す速度やパワーを効率よく変えていくための仕組みだ。

 日産は1980年代後半から部品メーカーのジヤトコと協力してCVTの技術を磨いてきた。91年に初めて市販車に搭載し、2007年までに累計100万台を売り上げた。現在では排気量1500ccの小型車から、3500ccの大型SUV(多目的スポーツ車)にまで幅広い車種に搭載されている。

常識を打ち破る世界初の技術

 日産が東京モーターショーで展示した新型CVTは、現行モデルに比べて、速度やパワーで性能向上を実現する一方で、機構の大きさは小型化している。新モデルの全長は従来モデルより10%短縮、また重量も13%軽量化した。軽量になれば、その分燃費も向上する。

 性能と燃費の2つを向上させた秘密は、同社が世界初の技術と呼ぶ、従来のCVTの概念を超える仕組みにある。それはCVTという段差の無い変速機に、段差のある変速機を組み合わせたことだ。通常のMT(手動変速機)車やAT(自動変速機)車は、変速機付き自転車のように大きさの異なる歯車をいくつも搭載して変速していく。

 そのため異なる大きさの歯車と歯車の間には段差が生じるので、2速から3速にギアを変える時には衝撃が生じてしまう。さらにギアを変える時に、エンジンの回転数が変わるなどで、クルマの出す馬力と速度にロスが生じることもある。

 CVTは歯車をなくす変速システムを採用することで、MT車やAT車がギアチェンジする際に生じる衝撃やロスをなくしている。そのCVTに段差のあるギアを取りつけるのは、CVTが良さを滅失させてしまう恐れがある。論理矛盾の取り組みと言えなくもない。それでも日産がギア付きCVTを開発したのは、小さな機構で高い性能を出せるようにして、CVTを搭載する車種を拡大するためだ。

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