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新OS「セブン」が壊すIT秩序

  • 中島 募,小笠原 啓,広岡 延隆

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2009年11月2日(月)

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10月22日、米マイクロソフトの新OSであるウィンドウズ7(セブン)が発売された。これを機に電機メーカー各社は新ノートパソコンを投入、モバイル通信にも新規格が。「クラウド」で、パソコンや通信サービス選びは変わるが、日本メーカーに追い風となるか。

新OS「ウィンドウズ7(セブン)」
10月22日、パソコンの新OS「ウィンドウズ7(セブン)」の販売が始まった(写真はヨドバシカメラ秋葉原店)(写真:陶山 勉)

 10月22日、午前9時の東京・秋葉原。家電量販店ヨドバシカメラにある特設ブースに、早朝にもかかわらず多くの人が押し寄せた。

 「5、4、3、2、1、ゼロ。ウィンドウズ7(セブン)の発売開始です!」

 米マイクロソフト(MS)の新OS(基本ソフト)であるセブンは、IT(情報技術)業界にとって2007年1月の「ビスタ」登場以来、2年9カ月ぶりとなる目玉製品だ。世界的な景気後退でIT製品の需要が冷え込む中で、数少ない「好材料」として期待が寄せられている。

 もはや昔のように新OS発売がパソコン業界を根こそぎ変える時代ではなくなった。ただセブンの発売は、意外な点から、消費者のモバイル通信サービス選びやパソコンの買い方に影響を与えるきっかけとなりそう。波はじわじわと高まっている。

次世代無線技術が標準搭載に

 1つの変化は、新型パソコンが、セブン発売を機に高速通信規格の「モバイルWiMAX」を続々と標準搭載していることだ。現時点で東芝や富士通製などが、12機種ものWiMAX内蔵パソコンを販売している。WiMAXは、屋外で移動中でも電話線を使ったデジタル高速通信のADSL並みの速度でネット接続できる次世代無線サービス。KDDIのグループ会社であるUQコミュニケーションズが手がけている。

 これまでモバイル用の通信は、イー・アクセスの子会社であるイー モバイルとNTTドコモのサービスが市場を2分していた。両社とも「ネットブック」と呼ばれる4万~5万円の小型ノートパソコン向けに定額のデータ通信サービスを格安で提供して、シェアを拡大させてきた。

 そこにこの7月、設立から約2年のUQが割って入った。WiMAXは、パソコンに内蔵されるインテルのMPU(超小型演算処理装置)と技術の相性が良いとされる。UQはここぞとばかりにパソコン各社に働きかけた。サービスの料金は、月額4000円台の定額制。これはイー・モバイルやドコモ(ともに月額5000円台後半)に比べて割安感がある。

 ガートナージャパンの石渡昭好主席アナリストは「WiMAX内蔵パソコンは今後増える」と見る。米インテルが旗振り役となり、WiMAXと無線LAN(構内情報通信網)のチップを一体化したモジュールを開発しているからだ。無線LANは、同社がノートパソコン向けのプラットフォームに採用したことを機に、広く普及した実績がある。「同様の流れでWiMAXも普及する」(ガートナーの石渡氏)。

 ただUQの課題は、地域カバー率。WiMAXは10月下旬の段階で東名阪の近郊と福岡、広島の一部地域でしか利用できない。これでは全国をカバーするライバルには及ばない。既にUQはエリア展開の計画として「2012年には人口カバー率90%超」と発表しており、ライバルを全力で追う。

 モバイル通信市場の追い風は、パソコンの利用においてネットに接続する度合いがどんどん高まっていること。今やパソコンは、内蔵されたソフトではなく、ネット上のサービスを利用する「クラウドコンピューティング」が一般的になりつつある。メールはもとより、今やワープロ、地図、表計算など、多くのサービスがネットに接続するだけで簡単に使えるようになった。セブンはこうしたクラウド時代に対応すべく、搭載ブラウザーの「インターネットエクスプローラー8」の機能も高めている。

コメント4件コメント/レビュー

新OSの機能は振り子のように、「良い」と「悪い」を繰り返してきた。今回はVistaの欠点を補正したのが好評のようだ。しかし考えてみると、そんなVistaをなぜ発売したのかというのが素朴な疑問であった。記事を読むと、「外出先でネットやメールを楽しみたいという消費者」がそんなに多いのだろうかという疑問には答えが見つからなかった。これではGoogleの向かう道に正当性を与えるように思える。無償のOSとネット上のソフトとデータがそれだ。(2009/11/02)

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新OSの機能は振り子のように、「良い」と「悪い」を繰り返してきた。今回はVistaの欠点を補正したのが好評のようだ。しかし考えてみると、そんなVistaをなぜ発売したのかというのが素朴な疑問であった。記事を読むと、「外出先でネットやメールを楽しみたいという消費者」がそんなに多いのだろうかという疑問には答えが見つからなかった。これではGoogleの向かう道に正当性を与えるように思える。無償のOSとネット上のソフトとデータがそれだ。(2009/11/02)

XPより遥かに重い7を軽いと言っている方々の神経が分かりません。そもそも、ネットブックは、家庭で使用するには、画面が狭すぎます。ビジネスでも、メールを読み書きする程度なら許せますが、インターネットを閲覧するには、やはり小さすぎ、文章や資料を読む程度ならいいですが、作るにはやはり、しんどいです。つまり、市場の評価は現在右肩下がりで、ネットブックは失速すると読まれています。業界的には、今ネットブックて何とか売上を確保してるので、あおっているだけです。冷静にみれば、茶番です。Vistaで失敗したMSとなんとかPCを売りたい人たちが、盛り上げているだけではないでしょうか?(2009/11/02)

業務でも私用でもXPで十分以上なのに、なぜにビスタやら7が必要なのかわからない。これはたぶん1万円で買えるママチャリで十分な人が、何万円もするスポーツバイクを買う人を理解できないのと同じだろう。ビスタや7がスポーツバイクほど生活を楽しくしてくれるとは私には思えませんねぇ。(2009/11/02)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長