「時事深層」

「中高年」に群がる音楽業界

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2009年11月12日(木)

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レコード会社12社が、異例の合同キャンペーンを始めた。中島みゆきやABBAら往年のスターのCDを1800店で販促。音楽は 若者・携帯配信 が主力も、需要頭打ちで巻き返しへ。

 10月末、音楽業界が大同団結した異例のキャンペーンが立ち上がった。

 ユニバーサルミュージックやエイベックス マーケティング、EMIミュージック・ジャパンなど音楽レコード12社が共同で販売促進に乗り出したのだ。全国約1800店の小売店がキャンペーン専用の棚を作るなどして協力する。また購入者の中から抽選で旅館宿泊券やiPodが当たる仕掛けもある。音楽大手がこれほど手を組んで、小売店も巻き込む取り組みは過去にない。

 音楽といえば主な購買層は学生をはじめとする若年層。特に携帯電話を使って好みの曲をダウンロードする買い方が時代の主流となっている。しかし、今回の販促のメーンターゲットは40〜64歳の中高年層。その名も「大人の音楽」キャンペーンと言う。

稲垣潤一、中島みゆきら勢揃い

 登場するミュージシャンは松山千春、稲垣潤一、徳永英明、中島みゆき、吉田拓郎、ABBA、カーペンターズ、ライオネル・リッチーら。対象CDやDVDには中高年のファンなら誰しも一度は耳にしたことのある懐かしい人気アーティストの作品がずらりと並ぶ。動画配信サイトの「YouTube(ユーチューブ)」なども活用する。

 仕掛け人であるユニバーサルミュージックの深尾尚宏セールスマーケティング&デジタルセールス本部長は「各社が協力することで、大規模プロモーションの負担を軽減できる。今年3月に当社単独で同様のキャンペーンを仕掛けたところ、旧譜売り上げが1.7倍になるなど効果は大きかった。業界全体で大人の関心を音楽に向ける流れを作りたい」と狙いを説明する。

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広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者。



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