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自ら電卓たたきムダ削減

長妻・厚労相 単独インタビュー

  • 杉山 俊幸

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2009年11月9日(月)

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子ども手当、年金、医療制度、雇用など、山積する問題に取り組む長妻昭・厚生労働大臣。「政治主導」を実践するため、野党時代の3倍働いている、と言う。膨れ上がる予算だが、行政刷新会議に頼らず自省でも削減を進める、と意気込む。

 だいぶ、お疲れの様子です。

 業務量というか仕事の密度は、野党の一議員だった時と比べて3倍くらいになりましたので。自民党政権だったら、大臣になってもすべてお膳立てが整っている。極端に言えばハンコをつくくらいだと推察されます。ただなにぶん、民主党が政権を取るのは初めてだし、私も初めての大臣ですので何かと大変なのも仕方がない。

 まあ、自民党の大臣で、予算額などについて自分で電卓をたたく大臣はいなかったんじゃないかな。

 長妻大臣はたたく。

長妻昭・厚生労働大臣
長妻昭・厚生労働大臣(写真:村田 和聡)

 最初は自分でやってみないことにはどうにもならないですから。

 大臣になって1カ月半。何度、財務省を訪れたか分からない。厚生労働省の官僚に聞くと、大臣が財務省に行くのは、1年に1回がいいところだった。頻繁に出向く大臣は初めてだ、と。

 かつては事前に官僚が調整していたわけですね。

 最後に大臣同士がシャンシャンで儀式をやる。私の場合、官僚に囲まれて説明を聞く時間より、2人の副大臣、2人の政務官といる時間の方がはるかに長い。彼ら政治家のフィルターを通して、私は官僚の話を聞くようにしています。

 政治主導とはいえ、すべてを副大臣、政務官を含めた5人でこなすのには無理があるのでは。

 大臣になってからこれまで、省内の課長クラスにも会い、細かな案件まで首を突っ込んできました。どの部分なら官僚に任せて大丈夫か、どの部分は難しいか、見極めてきた。大方の線引きはできたので、今後はもう少し時間的な余裕ができると思います。

公約破棄では、自民政権と同じ

 厚生労働省の来年度予算の概算要求は28兆8894億円と、自民党政権下で作った今年度の当初予算より約3兆7000億円余り増えてしまいました。

 高齢化に伴う社会保障費の自然増が約1兆円あります。それを除いた増加分の大半が「子ども手当」です。少子高齢化に対応する厚労省の宿命とも言える。民主党はマニフェストで「コンクリートから人へ」とうたったわけで、厚労省の予算が大きくなるのはある程度はやむを得ない。だからこそムダの排除には、他の省庁より神経を尖らせないといけないのです。

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