旧カネボウにも投資したファンド幹部にインサイダー取引容疑。だが当のユニゾン キャピタルは詳細を公表していない。企業再建のプロを自称してきたが、自らが苦境に陥りそうだ。
国内大手投資ファンドのユニゾン・キャピタルが揺れている。10月にインサイダー取引の疑いで、同社の共同経営者(パートナー)が証券取引等監視委員会の強制調査を受けた。同社は11月に、このパートナーを除名したが、翌日死去したと発表した。
だがユニゾンは強制調査の対象となった元パートナーの氏名や死亡理由、インサイダー取引の対象となった銘柄なども一切明らかにしていない。
それどころか今回の不祥事について、外部の弁護士からなる第三者委員会が「ほかに同様の株取引を行った社員の有無に関する事実の調査」と、「内部管理体制の問題点の検証を開始」したという。この問題が元パートナー1人だけに限るのかどうか分かっておらず、経営陣自らが調査に乗り出したわけでもないことを示している。
名門企業と取引するエリート集団
ユニゾンは、ゴールドマン・サックス証券の出身者らが設立した独立系投資ファンドの草分け的存在。1999年に設定した第1号ファンド(380億円)でスタートし、2004年に設定した第2号ファンドは総額1350億円を誇る。

2006年3月に産業再生機構などからクラシエホールディングス(旧カネボウ)の株式を取得したほか、同年12月には米カーライル・グループと組んでコバレントマテリアル(旧東芝セラミックス)のMBO(経営陣が参加する買収)を手がけて話題を集めた。
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