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【株価が語る】 トヨタ自動車 市場が催促する「将来像」

2009年11月17日(火)

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2010年3月期、2期連続の最終赤字となるトヨタ自動車。ホンダ、日産自動車に比べ投資家の反応は冷淡なまま。問われているのは「脱・先進国」時代のビジネスモデルだ。

 株式市場でトヨタ自動車株の出遅れが鮮明になっている。

 日経平均株価の終値が前日比71円(0.74%)高となった11月6日。相場全体の上昇に反し、前日に2009年4~9月期決算を発表したトヨタは60円(1.67%)安の3520円に終わった。同期の決算発表翌日、相場が下落する中で株価を上げたホンダや日産自動車とは対照的な値動きだった。

 投資家の反応が冷淡だったのは、まずは決算内容による。

 ホンダ、日産が2010年3月期の業績見通しを上方修正し、営業黒字となる一方、トヨタは上方修正後も3500億円の営業赤字にとどまる。下期の為替見通しはホンダ、日産の1ドル=85円に対し、トヨタは1ドル=90円。1円の円高・ドル安で年間250億円もの営業利益が変動することを考えると、“のりしろ”の少なさは気になる。

「大企業病」との指摘も

 業績の先行き見通しに加え、市場から聞かれるのは体質改革の遅さだ。

トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の株価推移

 トヨタは現在、固定費削減や原価改善などによる緊急収益改善策を進めている。通年での効果は期初計画の8000億円から1兆2500億円まで高まる見通し。さらに、地域ごとに適した商品開発に乗り出す方針を打ち出したほか、住宅事業を子会社に統合することやF1からの撤退を決めた。相次いで構造改革の手を打っているが、JPモルガン証券の高橋耕平アナリストは、「改革の方向性は間違っていないものの、今頃F1を撤退するなど動きが遅い。大企業病にかかっているのではないか」と厳しい評価を下す。

 グラフで示したように、6月に豊田章男新体制が発足してからの株価推移を見ると、ライバルに比べ見劣りするのは明らか。同時期に伊東孝紳氏が新社長に就任したホンダは新体制スタート時の株価を上回っているが、トヨタはさえない(11月6日時点)。短期的な業績もさることながら、株式市場が「トヨタは次なる利益成長の絵を描けていない」(みずほ証券)と受け止めていることもその一因のようだ。

コメント2件コメント/レビュー

間違いなく大企業病(GM化)です。米国の売上が巨大なので、米国でしか受け入れられない車ばかり作ってきました。米国人が好む、大型で乗り心地良く故障しない車は、日本、欧州ではなかなか受け入れられません。道路事情、燃料代に基づいた、小型車は利益が薄くやる気が無いようです。 気が付くと、現代がひたひたと足元をすくい始めています。 オイル危機の際のビッグ3と同じような感じです。残念ながら、今のトヨタでは、スズキ、ダイハツ、或いは中国勢の低価格小型車との競争は出来ず、又やらないでしょう。 BIG3が日本車との競争を行わず、ピックアップトラックに逃げたのと同様になるのではないかと危惧しています。(2009/11/17)

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「【株価が語る】 トヨタ自動車 市場が催促する「将来像」」の著者

細田 孝宏

細田 孝宏(ほそだ・たかひろ)

日経ビジネス 副編集長

1995年早稲田大学卒業。日経BPに入社し、日経ビジネス編集に配属される。日経アーキテクチュア編集、日経ビジネス・ニューヨーク支局長などを経て現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

間違いなく大企業病(GM化)です。米国の売上が巨大なので、米国でしか受け入れられない車ばかり作ってきました。米国人が好む、大型で乗り心地良く故障しない車は、日本、欧州ではなかなか受け入れられません。道路事情、燃料代に基づいた、小型車は利益が薄くやる気が無いようです。 気が付くと、現代がひたひたと足元をすくい始めています。 オイル危機の際のビッグ3と同じような感じです。残念ながら、今のトヨタでは、スズキ、ダイハツ、或いは中国勢の低価格小型車との競争は出来ず、又やらないでしょう。 BIG3が日本車との競争を行わず、ピックアップトラックに逃げたのと同様になるのではないかと危惧しています。(2009/11/17)

>>今頃F1を撤退するなど動きが遅いこの類のコメントを発する投資家は、本当にただの「投資家」であって、企業の夢や姿勢に共感して応援する意味を持たないカネ至上主義な人々なんでしょうかね。そんな人々は、8年前に奥田社長がF1参戦を決定した際、声高に反対したのでしょうか? まるでF1に参戦する意義を理解していなかったとしか思えません。F1が全てだと思わないし、フェラーリ社のようにF1こそコアビジネスといえるようなトヨタではありません。 でもトヨタの弱点である若年層や欧州市場への訴求性を補強すべく決断した戦略であり、これを否定する向きは当時ほぼ無かったはずです。 F1は投資しなければ勝利は得難い世界ですが、カネを掛ければ解決するわけではなく、長くその世界に留まって努力する姿勢が強く結果に影響します。 そこにトヨタ単独で参戦し、ゼロからマシンを作り続けた姿勢は、モータースポーツビジネスに真摯な姿勢だったと評価されて然るべきです。 「投資家」のように短期的な利益ばかり追ってる人々には分からないのでしょうね。 どこのスポーツ界でも常識的なことだと思います。訳知り顔で、こんなコメント出す人々ばかりでは、企業は萎縮し、スポーツ文化も衰退し、真の意味での投資は成し得ないと感じてしまうのは、私だけではないはずです。(2009/11/17)

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