• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ソフトバンク、通信網で奇策

  • 中島 募,小笠原 啓

バックナンバー

2009年11月26日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

携帯電話向けに既存の通信網に加え、無線LANを使う。高速回線で利用者には便利だが、そこには裏の理由も。アイフォーン登場で回線が逼迫。投資も遅れ、代替策に走った。

 「携帯電話の(従来の)通信が鼻からの呼吸ならば、Wi-Fi(ワイファイ、無線LAN=構内情報通信網)は口。人間が激しい運動をする時に口で呼吸するように、携帯電話も鼻と口の両方を備える必要がある」

 11月10日、ソフトバンクモバイルの孫正義社長は冬商戦向け携帯電話の特徴をこのように表現した。そして、何度も同じ言葉を繰り返した。「Wi-Fiがソフトバンクの出した答えだ」。

 同社は11月中旬から発売する6機種を無線LANに対応させ、今後対応する端末を増やしていく考えだ。しかしなぜ、孫社長は従来の携帯通信網ではなく、無線LANにこだわるのか。そこには表と裏、2つの理由がある。

データ収入増大の切り札に

 まずは表の理由。

 現行の第3世代(3G)携帯電話の通信速度は、最大で7メガビット/秒(メガは100万)程度なのに対し、無線LANは最大54メガビット/秒と高速だ。孫社長が鼻と口で例えたように、無線LANは大容量通信に向いている。

 携帯電話は年々パソコンに近づき、扱うデータは増えている。音楽だけでなく、動画を携帯電話から見るユーザーも増えつつある。こうしたニーズを取り込み、データ通信収入を増やすのが、携帯各社の経営課題になっている。

 ソフトバンクの場合、そのための手段が無線LANだったというわけだ。

 対応端末向けに始める「ケータイWi-Fiチャンネル」では、産経新聞の電子版や、劇場公開前の映画を無料で配信する。一方で、データ通信料金は実質的に値上げする。無線LANを使うことで先進的なサービスを提供すると同時に、収入増も狙う。

 ただ背景には、孫社長が語らない「裏」の理由がある。携帯電話の通信回線が逼迫し、成長の阻害要因になりかねないという事情だ。

 ソフトバンクはここ数年、フリーキャッシュフローを重要視し、基地局などの設備投資を抑えてきた。2006年に携帯電話事業を買収した際の、有利子負債がのしかかっているためだ。

コメント1

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長