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円高で日産・ホンダが調達刷新

2009年11月25日(水)

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「1ドル=90円」の円高が続く中、自動車メーカーが部品の海外調達を急いでいる。日産は国内生産の高級車に輸入部品を採用、ホンダは2輪車の部品購買を世界で見直す。政府のエコカー支援などで上向く業績にブレーキをかけないため、コスト削減に励む。

 厳しい円高をいかにして乗り越えるのか――。 1ドル=90円 が定着する中で、輸出産業の代表格である自動車メーカーは苦しんでいる。

 「円高対応は、従来のような国内工場での生産性の改善だけでは不十分だ。海外からの部品輸入を加速する」

 11月12日、日産自動車が栃木工場で開いたセダンの新型「フーガ」のオフライン式典。本誌記者の質問に対し、日産の志賀俊之COO(最高執行責任者)はこう言い切った。

 一見すると日産の業績は回復傾向にある。4~9月期は、949億円の営業黒字を確保。だが、下期の経営環境は不透明で、通期では最終赤字を見込む。

 最大の課題が、円高だ。輸出比率が8割を超す栃木工場の悩みはとりわけ深い。9月までは2本ある組み立てラインのうち、1本が止まっていた。

日産自動車の栃木工場
新型「フーガ」を生産する日産自動車の栃木工場では海外部品の活用が進んでいる

 生き残りをかけて、高級車である新型フーガの生産でも、日産は輸入部品を活用する。「ワイヤハーネス、カーナビユニットといった様々な海外部品を採用している。中国製が多いが、チュニジア製の部品まである」。日産の栃木工場の幹部はこう明かす。

 海外で材料から調達する部品は、コスト競争力に優れる。物流や検査を強化する費用を含めても、日本製より1~2割は安くなる場合が多いという。

 新型フーガの取り組みは、輸入部品を活用する日産の戦略を象徴している。小型ワゴン車の「キューブ」でも、エアバッグ、ミラー、ペダルを海外からの輸入に切り替えている。キューブの場合、金額ベースで部品の3割が海外製だ。日産は、大半の車種で同様の取り組みを加速している。

海外部品を発掘する“特殊部隊”

 日産全体で見た国内生産における海外部品の採用比率は、現時点では約2割に達している。これを2012年に4割程度に増やす計画だ。「プレス部品からゴムの窓枠まで大半の部品を、海外から持ってくることができる。当初は腰を抜かすほど品質が悪いケースもあったが、検査を徹底させて、不良率をケタ違いに下げることができた」(日産で購買を担当する山内康裕常務)。

 海外部品の調達を担当する“特殊部隊”が日産にはある。「LCC(リーディング・コンペティティブ・カントリーズ)」担当と呼ばれるチームだ。中国やタイなどコスト競争力が高い国の部品を、日本などの先進国に輸出する。現地に専任の駐在員を置き、コストや品質などの基準を満たす部品を発掘。最大の調達先である中国の場合、現地で日産と取引する日系と現地系のメーカーが生産する部品の約半分を、既に輸出に対応させている。

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「円高で日産・ホンダが調達刷新」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部などを経て、2017年1月から日経ビジネス副編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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