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「日本は普通の市場になった」

ルイ・ヴィトンCEOに聞く

2009年11月26日(木)

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個人消費の落ち込みで高級ブランド各社の苦戦が目立つ。日本からの撤退や事業縮小を決めたブランドも出てきた。高額品市場は回復するのか。トップブランドの経営者に聞く。

 問 リーマンショック後の景気後退で、多くの高級ブランドが苦境に立たされている。

 答 これまで約20年間、ルイ・ヴィトンの経営に携わる中で、危機と呼ばれる状況は何度もあった。しかし、湾岸戦争やアジア通貨危機などの時も我々は市場シェアを伸ばしてきた。今回は未曾有の危機と言われるが、実際に損をしたり、収入が減ったりという人はそれほど多くない。将来への不安で支出を抑えているのが実情だと思う。こういう時代こそ消費者は本当の価値を求めると考えている。

Yves Carcelle(イヴ・カルセル)氏
1948年フランス生まれ。89年、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのストラテジック・ディレクター。2002年からルイ・ヴィトン マルティエ会長兼CEO(最高経営責任者)。(写真:陶山勉)

 ほかのブランドの中には、品質を多少落として価格帯を下げたところもある。だが、我々は値下げを一切していない。確かに昨年秋以降、客足は落ちたが、今年1~9月の売上高は世界で伸びている。投資額も減らしていない。20年前から毎年少なくとも1つは新しい市場に打って出ており、今年はモンゴル、来年はドミニカ共和国やレバノンなどに店を出す。

 問 日本では欧米の高級ブランドの縮小や撤退が相次いでいる。

 答 過去には円高の進展やバブル景気などで顧客層が拡大してきたが、ここ数年はいくつかの変化が起きている。まず、高齢化が進み、個人消費に構造的な変化が起きている。2つ目に消費に対する考え方、お金の使い方が変わった。最後に景気後退で高級品市場そのものに調整が起きている。

 ほかの高級ブランドの中には過去に過剰投資をしたところもある。現在、百貨店の統合や店舗閉鎖が続いているが、高級ブランドの市場は身の丈に合ったサイズになっていくだろう。

 これまでの日本は世界の流れとは一線を画した少し特殊な市場だった。ルイ・ヴィトンに関しても日本の店舗は客数が多すぎたと言えるほどだ。日本もようやく普通の高級品市場になったということだろう。現在、ルイ・ヴィトンは日本に57店舗あり、店舗網としてはほぼ完全だ。当面、新店への投資はしない。

 問 日本の位置づけが変わるのか。

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「「日本は普通の市場になった」」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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