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【株価が語る】 三菱ケミカルホールディングス 見えぬ利益6倍シナリオ

  • 小瀧 麻理子

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2009年11月30日(月)

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2000億円で三菱レイヨンを買収し、総合化学で世界6位へ。ただ、買収に伴う借入金の増加で財務内容は悪化。歴史的に低い株価を脱するには、リストラの実行力が試される。

 「独BASFや米ダウ・ケミカルに比べて、日本の化学メーカーは規模が小さい農耕民族だった。国際競争を生き残るには、一定の規模と、技術を複合的に提供する体制が必要だ」

三菱ケミカルホールディングス株の推移

 11月19日、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長は記者発表の席上、合繊大手の三菱レイヨンを買収する狙いをこう説明した。

 買収総額は最大2174億円。世界8地域の独占禁止法の審査が終わり次第、来年2月をメドに三菱レイヨン1株380円でTOB(株式公開買い付け)を始める。両者合計の売上高は約3兆5000億円となり、米デュポンを抜き総合化学では世界6位に。規模拡大で原材料への購買力を高めるとともに、三菱レイヨンが持つ世界首位のアクリル樹脂原料、炭素繊維や水処理膜などの成長性の高い先端素材事業を取り込む。

 発表を受けて翌20日の三菱ケミ株は急騰。日経平均株価が4カ月ぶりに9500円を割る中で、前日終値比27円高い321円で引け、10%近く上昇した。

子会社の時価総額下回る

 ただ、株価の勢いがこのまま続くかには疑問符がつく。反発したとはいえ、1年前に比べて相場全体が11%上昇したのに対して、同社株は2割下落した。買収発表の前日には上場来安値(287円)を更新したばかりだ。

 「日本企業として生き残りをかけた大胆な経営判断」。企業年金連合会の山本卓チーフ・ファンドマネジャーは歓迎しつつも、言う。「だが、海外の化学株や、(特定製品に圧倒的強みを持つ)信越化学工業株の代わりに、三菱ケミ株を買う確信はまだ持てない」。

 最大の壁が化学部門のリストラだ。日本の総合化学メーカーが量産してきた汎用樹脂は、景気悪化に加え、中東や中国で安価な樹脂の量産が始まり採算が急激に悪化している。2009年度の三菱ケミの化学部門の営業損益は210億円の赤字(前期は685億円の赤字)を見込む。

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