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“強さ”なき欧州大統領

2009年12月1日(火)

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無名のベルギー首相が、欧州連合(EU)の初代大統領に。バランス維持を重視し、“強いリーダー”を選べなかった。欧州統合の第二幕は、「妥協」から始まった。

 「すべての政治は地方政治」ーー。米下院議長だったトーマス・ティップ・オニール氏の言葉を愛し、俳句を嗜む控えめな男が、欧州連合(EU)の初代大統領に就任する。昨年12月にベルギー首相に就任したばかりのヘルマン・ファンロンパイ氏(62歳)が、来年1月からEU域内に住む5億人の頂点に立つことになった。

英国はブレア前首相を断念

 当初、英国のゴードン・ブラウン首相が前首相のトニー・ブレア氏を強く推薦し、フランスのニコラ・サルコジ大統領も理解を示していた。だが、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が小国の意見に配慮しファンロンパイ氏を支持。メルケル首相との関係を重視したサルコジ大統領がブレア氏支持からファンロンパイ氏支持に回り、流れは決まった。

 英国はブレア氏を断念し、代わりにEU外相のポストを確保することで妥協が成立。ファンロンパイ氏は、ベルギー国内の民族対立を収拾した経験があり、EU加盟27カ国の利害調整役としての役割を期待されている。

 EU大統領(首脳会議常任議長)とEU外相(外務安全保障上級代表)は、12月1日に発効するリスボン条約に基づき新設される。ともにEUとしての国際的な発言力強化が重要な狙いの1つだった。

 だが、ファンロンパイ氏だけでなく、外相に就任する英国のキャサリン・アシュトン氏(53歳)も知名度が低い。アシュトン氏は、日本の輸出企業にとっては脅威となる、EUと韓国とのFTA(自由貿易協定)をまとめ上げた人物だが、それ以外の目立った業績はない。

 知名度も低く、外交経験に乏しい2人をトップに据えたことで、EUは国際的な存在感を高める絶好の機会を逃しかねない。なぜ、このような人選に落ち着いたのか。

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「“強さ”なき欧州大統領」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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