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電気自動車の普及に弾み

ワイヤレス給電(昭和飛行機工業、セイコーエプソン、ソニー、長野日本無線)

2009年12月10日(木)

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ケーブルを使わず、無線で電力を送る「ワイヤレス給電」が脚光を浴びる。昭和飛行機工業はバスにこの仕組みを搭載。急速充電にも対応する。ソニーはテレビの電源を無線化。複数機器に同時給電できる技術開発も進む。

 1831年に英国の科学者マイケル・ファラデーが発見した「電磁誘導」の法則。コイルに電流を流すと磁場が発生し、逆に、コイルに磁石を出し入れすると電流が流れるというものだ。指3本で原理を学ぶ「フレミングの法則」として、理科の授業で習ったことを覚えている人も多いだろう。世の中にある多くのモーターや発電機、変圧器はこの法則に従って動いている。

 21世紀に入り、この物理法則が新たな可能性を見せ始めた。無線で電力を供給する「ワイヤレス給電」だ。

台の上にまたがるだけで充電

 ワイヤレス給電には主に2つの方式がある。ファラデーの法則から名づけられた「電磁誘導」と、今年夏から試作品の発表が相次ぐ「磁界共鳴」だ。

 いずれも一長一短あるが、まずは先行する電磁誘導方式から解説しよう。電気自動車の普及を加速できる、大きな可能性を秘めているからだ。

 電気自動車の普及には充電インフラが不可欠だ。しかし、現在主流のケーブルとプラグを使う「接触型」充電器は、抜き差しに手間がかかるうえに、金属製の接点を使うので感電のリスクと隣り合わせにある。接点を完全に覆い隠すのは難しく、水は電気を通しやすいため、雨天時にはさらに細心の注意が必要になる。

 そこで注目されているのが、電磁誘導を利用して「非接触」で充電する方法だ。タンクローリーの製造などを手がける昭和飛行機工業は、早稲田大学などと共同で電動バスに非接触充電システムを搭載し、実験を進めている。駐車場などに設置した充電台の上にバスがまたがるだけで、充電が完了する。

6分の充電で30分走行が可能に

 充電の仕組みは、電動歯ブラシや電気シェーバーで実用化されているものとほぼ同じだ。

 まず、充電台に内蔵した1次コイルに電気を流すと、コイルの中心に磁場が発生する。この磁場がバス底面に搭載された2次コイルと交差すると、電気が発生。2次コイルに電流が流れ、バスの電池を充電する。「コイルの中央にはアンテナを搭載し、両方のコイルが重なったら運転席のランプが光る。あとは充電ボタンを押すだけでよい。プラグを使わないので安全だ」と、昭和飛行機の高橋俊輔EVP事業室技師長は胸を張る。

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「電気自動車の普及に弾み」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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