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【隠れた世界企業】ご当地ラーメンで中国進出

久保田麺業(香川県丸亀市・製麺業)

  • 佐藤 嘉彦

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2009年12月11日(金)

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上海の百貨店に行列のできる和風ラーメン店を出店した。讃岐うどんの製麺業に安住せず、ラーメンブームなどの追い風を捉えてきた。自社現地生産も視野に入れ、巨大市場中国を麺で攻める。

 来年に万博開催を控え、活気に満ちあふれる上海。高級ブランドショップが立ち並ぶ静安寺地区の久光百貨店に、和風ラーメンの人気店がある。「千客麺来」と看板が掲げられた店頭には「札幌」「喜多方」「東京」「和歌山」など、日本で知られた“ご当地ラーメン”の名前が並ぶ。この店の売り物はバラエティー豊かな日本のラーメンを食べられること。麺は太い縮れ麺から細いストレート麺、スープも醤油、味噌、豚骨と、選り取り見取りだ。

 経営しているのは香川県の製麺業者、久保田麺業。同社は讃岐うどんの本場にあって、知られざるラーメンの“名店”でもある。

土産用の半生麺はパッケージも重要な要素。人気ラーメン店の場合、店主の厳しいチェックが入る (写真:平田 宏)

 主力商品はお土産用の半生麺。特に国内の人気ラーメン店の味を再現した半生ラーメンが売れ筋だ。その品揃えは北は札幌から南は博多まで約30種類に上り、土産物店や高速道路のサービスエリアなどで取り扱っている。このノウハウを生かして中国進出を果たした。

 1949年に讃岐うどん向けの製粉・製麺業者として創業した同社が、業容を一気に広げたのは76年。熱殺菌処理で半生麺の賞味期限を3カ月に延ばす技術を導入し、全国の土産物店にOEM(相手先ブランドによる生産)で土産物のそば、うどん、ほうとうなどを納めるようになったのがきっかけだ。そこで、ただ納入先の注文に応えるだけでなく、工夫を凝らすことを忘れなかった。観光客が持ち帰りやすいように手提げをつけたパッケージを考案するなど、独自の提案で売り上げを伸ばした。

 次の飛躍の契機は2000年に訪れた。久保田剛司社長が1992年に父親から経営を引き継いでから8年、市場ではある変化が起きていた。そばやうどんに代わり、カニなどその土地の名物をだしに使ったラーメンがよく売れ始めたのだ。

レシピ聞かずに味を再現

 同じ頃、お膝元である香川では讃岐うどんブームが到来。人気店の味を再現した「行列のできるうどん屋」シリーズを作ったところ、大ヒットを飛ばした。「行列のできるシリーズ」と「ご当地ラーメンブーム」。2つのトレンドを商機に生かせないか。このアイデアが久保田社長の頭に浮かんだ。

 しかし、うどんとラーメンでは必要なノウハウが全く違う。

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