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解任で始まるGM「超素人経営」

2009年12月15日(火)

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GM出身のヘンダーソンCEOが、突然の解任劇によって放逐された。これで取締役会は、GM生え抜きはおろか、自動車メーカー勤務経験者すらいなくなった。販売不振に喘ぐ中で、「クルマの素人」たちが起死回生のヒットを生み出せるのか。

エドワード・ウィテカー氏
GM本社ビルで記者会見に臨んだ暫定CEO(最高経営責任者)のエドワード・ウィテカー氏(写真:Getty Images)

 12月1日、ゼネラル・モーターズ(GM)本社での会見で、会長のエドワード・ウィテカーはこう切り出した。

 「今日の取締役会で、社長兼CEO(最高経営責任者)のフレデリック・ヘンダーソンの辞任を承認しました」。黒いスーツのポケットに右手を突っ込み、左手に持ったペーパーを無表情で読み上げる。ウィテカーは暫定CEOに就く。2分半のコメントを終えると、質問を遮って会場を後にする。騒然とする会見場で、記者がこう叫んだ。

 「これでは、ミステリーじゃないか」

 突然の解任劇──。だが、時計の針を戻すと、当初から米政府が想定したシナリオだったことが分かる。8カ月前、米連邦破産法11条による再建を拒む会長兼CEOのリック・ワゴナーを退任させた米政府は、GMで経理・財務畑を歩んできた社長兼COO(最高執行責任者)のヘンダーソンをCEOに昇格させた。「コストカッター」の異名を持ち、破産法の申請にも柔軟な姿勢を示していたことが決め手だった。

コストカッター対買収屋

 この時、米政府は「暫定CEO」への就任を要請している。ヘンダーソンの反対により、肩書こそ譲ったものの、財務改善を断行するショートリリーフという認識を変えたわけではない。

 背景にはGM経営陣への不信感がある。長期停滞の元凶が、モノ作り軽視の経理出身トップだと見られてきた。

 ヘンダーソンは、典型的なGMのエリートだった。GM幹部だった父を持ち、ハーバード経営大学院を経て1984年に入社、主流の経理・財務部門を歩み、南米やアジア、欧州に赴任した。GMヨーロッパ会長時代、リストラで辣腕を振るって名を上げている。

 そして米政府の目論見通り、6月1日に破産法を申請することになる。

 7月10日、破産法の手続きを完了して「新生GM」がスタートする。この時、ヘンダーソンの役割は終わったと言っていい。事実、この日、米政府はウィテカーをGM会長に任命している。

 「方法論が正反対の2人が衝突することは目に見えていた」。デトロイトの部品メーカー幹部はそう振り返る。

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「解任で始まるGM「超素人経営」」の著者

金田 信一郎

金田 信一郎(かねだ・しんいちろう)

日経ビジネス編集委員

日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日経ビジネス副編集長、日本経済新聞編集委員を経て、2017年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官