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三越、従業員2割消滅の衝撃

2009年12月14日(月)

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三越が募集していた早期希望退職の結果に、流通業界が衝撃を受けた。リーマンショックから1年を経た今も、売り上げは1割以上減少。回復の道筋は見えない。政府がデフレ宣言する中、「1億総中流」の代名詞でもあった百貨店は生き残れるのか。

 「これで伊勢丹による“入植”が進むのだろう」。ある百貨店関係者は三越が実施した早期退職の結果を見て、こうつぶやいた。

 三越伊勢丹ホールディングスは12月1日、三越で募集していた早期希望退職の結果を公表した。退職金を最大で約2000万円上乗せする条件に、三越の従業員約6700人のうち1500人ほどが応募した。来年1月末までに、実に全社員の20%超が会社を去ることになる。

 応募者の一部は既に、11月末で退社している。各社が福袋やセールで集客を競う年末年始の商戦は、百貨店にとって最大の稼ぎ時である。そんな時期に大量の従業員がいなくなる三越を心配してか、ライバルからは「5分の1も人が減って、営業に支障は出ないのだろうか」との声が漏れる。

 三越伊勢丹側は「営業に支障はない」と説明する。むしろ、伊勢丹側から見れば、三越の高コスト構造にようやくメスが入った、ということなのかもしれない。伊勢丹関係者は「同規模の店を比べたら、うちの従業員数が三越より3割ほど少ない」と明かす。こうした非効率を改めるため、三越の早期退職を機に伊勢丹社員が入り込み、伊勢丹流の業務手法に一気に転換する、というのが同業他社の見立てだ。

 三越の創業は江戸時代初期の1673年。三井グループの源流であり、老舗中の老舗百貨店だが、絶頂期は1960年代から70年代にかけてだった。80年代初めには岡田茂社長(当時)による乱脈経営が明らかになり、90年代に入るとゴルフ場への投資などに失敗。それ以降はリストラに追われてきた。

見えない大量退職の先

 今回の早期退職の前にも99年と2005年にそれぞれ1000人規模の人員削減をしているが、業績向上にはつながらなかった。知名度は高いが、「お歳暮の包み紙は三越でないと」と言われたのも今は昔だ。

 その三越にとって、2008年4月の伊勢丹との経営統合はジリ貧を脱する切り札だった。もちろん、この統合が新宿店メンズ館などをヒットさせて「勝ち組」の名をほしいままにしていた伊勢丹の主導になることは当然だった。

 実際、三越は来年度から年功序列型の賃金制度をやめ、伊勢丹型の役割評価を取り入れた制度を導入すると公表している。また、札幌店や松山店など三越の地方店7店についても、伊勢丹に倣って分社化し、運営コストを引き下げる。三越側には「なぜうちばかりが」との思いもあるが、伊勢丹側は当初から、三越のリストラをある程度、織り込んでいたと見られる。

コメント7件コメント/レビュー

お帳場制度と言うんですか、富裕層に張り付いて特別扱いし、利ざやの良い高い物を次々と買わせる商法。庶民には全く縁のないスタイルです。これが成り立たなくなったのも富裕層が激減したせいでしょうか。こんな差別的商法にはサッサと消えてもらった方がスッキリします。三越デパート某店に行ったとき、昔懐かしいエレベータガールが居て、更にドアの外にも頭を下げるお嬢さんがいるのにはびっくりしました。まさに昭和の優雅な時代がタイムスリップしている。この二人をクビにとは言わないけど、販売員として有効活用すれば良いのにと思いましたね。しかしその売り場も平日はお客よりも店員の方が多い状態、メーカーのヘルパーもいるでしょうが、それらをひっくるめても完全に店員が多過ぎです。三越のことですから若い女店員でも結構いい給料もらっているんでしょ。正社員では簡単に整理もできないでしょうが、これでは潰れても仕方ないと思います。(2009/12/16)

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「三越、従業員2割消滅の衝撃」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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お帳場制度と言うんですか、富裕層に張り付いて特別扱いし、利ざやの良い高い物を次々と買わせる商法。庶民には全く縁のないスタイルです。これが成り立たなくなったのも富裕層が激減したせいでしょうか。こんな差別的商法にはサッサと消えてもらった方がスッキリします。三越デパート某店に行ったとき、昔懐かしいエレベータガールが居て、更にドアの外にも頭を下げるお嬢さんがいるのにはびっくりしました。まさに昭和の優雅な時代がタイムスリップしている。この二人をクビにとは言わないけど、販売員として有効活用すれば良いのにと思いましたね。しかしその売り場も平日はお客よりも店員の方が多い状態、メーカーのヘルパーもいるでしょうが、それらをひっくるめても完全に店員が多過ぎです。三越のことですから若い女店員でも結構いい給料もらっているんでしょ。正社員では簡単に整理もできないでしょうが、これでは潰れても仕方ないと思います。(2009/12/16)

三越に身を置いた者として、三越を去る人、残される人のそれぞれの気持ちを考えると心痛の限りです。百貨店は働いている人とお客様の接点で成り立っている企業です。社員の気持ちが暗くなれば、更に売上は落ちることでしょう。今、マーチャンダイジングの効率化ばかりが注目されていますが、それが百貨店の衰退を招いているのでは。三越しかできないと言われてきた「お帳場制度」、既に崩れてきていますが、もう一度個々のお客様のことを思うその本質を深く考える時でしょう。売場面積拡大、長時間営業による売上主義から思いきり脱却して・・(2009/12/16)

”衝撃”というタイトルが空しく見えました。だれも衝撃なんか受けておらず、極めて当たり前のことが起こったように思えます。この変化の激しい時代、変われないものは消えていくのみです。 これに限らず、御社記者の記事は、やたらセンセーショナルなタイトルを付け、その実内容がないといのが目立ちます。(先日、”ドバイの・・恐怖”というのも気になりました)もう少し勉強して下さい。冷静に考えたら、問題はあるでしょうが、そんなにパニックになる必要はないことは素人だって分かります。 日経ビジネスオンラインは、面白い記事が多く読ませていただいておりますが、あえて辛口のコメントをさせていただきました。日経平均が世界から取り残されているのが問題になっていますが、この原因のひとつは、日本のマスコミ(特に日経新聞系)の後ろ向きの姿勢ではないでしょうか? やたら騒ぎ立てるのではなく、冷静に分析し、前向きな方向の記事をお願いします。日本に閉塞感がただよっているようですが、その原因のひとつは、マスコミの姿勢ではないでしょうか。景気は気からです。 (2009/12/14)

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川野 幸夫 ヤオコー会長