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石炭減らしにゴミ活用

鉄鋼メーカーの廃プラ再利用(JFEスチール、新日本製鉄)

  • 小瀧 麻理子

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2009年12月17日(木)

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苦労して家庭で分別している食品や化粧品の容器などのプラスチック類。実は日本では鉄鋼メーカーがそのリサイクルで大きな役割を果たしている。JFEは早くに事業化、新日鉄は国内の最大事業者になっている。

 ガシャン、ガシャン――。

 大きなショベルが、プラスチックの山を切り崩し、ベルトコンベアに次々と放り込む。川崎市にあるJFEスチール東日本製鉄所京浜地区のとある建物。ここに自治体から毎日、家庭などから集められた廃棄プラスチックが70トン近く運び込まれる。今年はJFE全体で約7万トンの廃プラを引き受けた。

JFE、CO2削減効果に着目

 鉄鋼メーカーと廃プラ。すぐにはなかなか結びつきづらい組み合わせだが、鉄鋼メーカーは国内の廃プラの約3割を再利用する有数のリサイクル事業者という顔を持つ。1996年と早くから取り組みを進めてきたJFEは、廃プラを高炉の還元剤に活用している。

 鉄鉱石を高炉に投入して鉄の大元となる銑鉄を作るためには、鉄鉱石に含まれる酸素を取り除く還元剤が必要になる。通常は石炭を乾燥させて作ったコークスを、還元物質として使用する。だが、コークスは鉄鉱石と結びつきCO2(二酸化炭素)を排出するというネックがある。鉄鋼が産業界でも最大規模のCO2を排出するゆえんだ。

 そこでJFEが目をつけたのがコークスの代わりに、廃プラを使う手法だ。プラスチックは炭素と水素が結びついてできている。炭素だけでなく、この水素が鉄鉱石中の酸素を奪って、水が発生するため、コークスのみ使用した時よりもCO2排出を抑えられる。原料炭の輸入も抑えられるほか、同時に発生する高炉ガスは発電に利用できる。

最終目標は「ゴミから石炭を作る」

 廃プラはそのままでは高炉に入れることができないため、まずは搬送されたプラスチックを細かな粒にする。造粒機と呼ばれる機械を通し、直径10mm弱の粒に形を変える。これを高炉の下側面にある羽口という投入口から、吹き込んでいく。

 1トンの銑鉄を作り出すのに必要なコークスは約500kg。JFE では、現在そのうち約3~5kgを廃プラで代用。1日当たり40~50トンの廃プラを還元材として活用している。

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