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IFRS導入の立役者逝く

追悼

2009年12月17日(木)

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三井物産副社長、日銀審議委員を務めた財務マンが死去した。福間年勝氏は、会計基準の国際化の重要性を早くから認識。日本へのIFRS(国際会計基準)の導入に大きく貢献した。

福間年勝氏
福間年勝(ふくま・としかつ)氏
1937年広島県生まれ。60年広島大学政経学部卒業、同年三井物産入社、98年副社長。2002年から日本銀行審議委員を務めた。12月11日死去、享年72。(写真:時事通信)

 IFRS(国際会計基準)の日本企業への任意適用が決まった年の瀬に、IFRS導入の立役者が静かにこの世を去った。福間年勝氏は三井物産の財務担当専務だった1998年、経済団体連合会の経理部会長として、持ち合い株式への時価会計導入に道筋をつけた。

 当時、持ち合い株に含み損を抱えていた多くの企業は反対したが、正論で押す福間氏にことごとく説き伏せられた。これを1つの契機に、日本は会計基準の国際化に大きく舵を切った。

 福間氏が時価会計の導入にこだわったのは、「正しいディスクロージャー(情報開示)は、市場経済を正しく機能させるための管理コストだ」との信念からだ。企業が投資家に実態を正確に示すことで、初めて市場は機能する。そのためには企業の実態を正しく示すモノサシ、つまり会計基準が必要、というわけだ。2000年から2年間は、IFRSを作る国際会計基準審議会の評議委員も務め、IFRS導入に向けた日本の取り組みを後押しした。

市場を愛し市場を恐れた財務マン

 1960年に三井物産に入社、財務畑一筋に歩んだ。ロンドン支店財務課長時代に独ヘルシュタット銀行の破綻、資金部次長時代にプラザ合意、資金部長時代にブラックマンデー、財務部長時代にバブル崩壊と、市場の流れが大きく転換する大事件に遭遇した。常々「パラダイムシフトの大転換の後には、必ず深手を負ったポジションが潜むものだ」と語っていた。財務マンとして市場を愛する一方、市場の怖さも熟知していた。

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「IFRS導入の立役者逝く」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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