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中国カーナビ市場は茨の道

  • 坂田 亮太郎,広岡 延隆

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2009年12月25日(金)

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世界最大の自動車市場となった中国では、カーナビなど車載製品の需要も急増している。パイオニアは中国最大手の上海汽車集団と合弁会社を設立、カーナビ事業拡大を狙う。だが激安製品が横行、200社が競う。交通情報サービスに乗り出すが、茨の道は続く。

 「カーエレクトロニクス製品は今後、中国市場を中心に動いていくのは間違いない」

 パイオニアの小谷進社長は12月8日、中国上海市でこう宣言した。同日には上海汽車集団と合弁会社を設立したことを発表した。カーナビゲーション事業を中国で広げるため、中国最大手の自動車メーカーと手を組んだのだ。経営再建中のパイオニアにとって、久々に明るい話題となった。

 2008年の世界金融危機から先進国の自動車販売は低迷しているが、中国では好調を保つ。2009年には販売台数が前年比で4割増の1300万台を超える見通しで、米国を抜いて世界最大市場となるのは確実だ。

 高い経済成長を背景に2010年以降も販売台数の上積みが見込まれており、カーナビメーカーにとっても中国は最も重要な市場となっている。

パイオニアの小谷進社長(右)は上海汽車集団の沈建華董事(中央)と合弁会社の成功を誓った

 とはいえ、パイオニアを含め日本のカーナビメーカーが中国でシェアを伸ばすのは容易ではない。市場構造が日本と大きく異なるからだ。

 最大の違いは、中国で売れているカーナビの大半が価格の安いPND(簡易型カーナビ)であるということ。

3万円台の現地製品が人気

 PNDは液晶画面が小さく、日本メーカーの得意とするハイエンドのカーナビよりも機能はかなり劣る。それでも平均単価が約3万円台と安いため、中国におけるカーナビの販売台数の「8割近くはPNDが占める」と矢野経済研究所は推定している。

 一般的に中国ではカーナビやオーディオを含めた車載製品の購入上限は、車両価格の5%と言われている。30万元(約405万円)を超える高級車ならともかく、減税対象で売れ筋となっているコンパクトカーの車両価格は10万元(約135万円)以下。この価格帯の顧客にとって、1万元を超えるような日本メーカーのカーナビは購入対象から外れている。

 PNDが売れているのは中国特有の事情もある。道路整備がまさに進行中の中国では地図の情報が頻繁に変わる。また国土が日本の30倍もある中国では、国全体をカバーするような膨大な地図情報はあまり必要ない。

 そのためHDD(ハードディスク駆動装置)で大容量の地図情報を搭載できる高級なカーナビよりも、不完全でも自分が住む地域の地図情報が入ったPNDがあれば十分ということになる。

 中国ではPNDの販売台数が300万台を超えていると予想されており、全国で200社近いメーカーが激しいシェア争いをしている。地図情報などを違法に複製した格安PNDも出回り、「PNDと真っ向勝負しても勝ち目はない」と、日本の大手カーナビメーカーの一角を占めるクラリオンはあきらめ顔だ。

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