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【隠れた世界企業】携帯ソフトで脱ガラパゴス

モルフォ(東京都文京区、画像処理ソフトの開発)

  • 鈴木雅映子

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2010年1月6日(水)

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携帯電話用カメラの手ぶれ補正ソフトを手がける。設立5年余りで国内の半分の機種に搭載されるまでに急成長を遂げた。海外での搭載も進んでおり、「ガラパゴス化」が懸念される日本発ソフトで逆襲する。

 年末年始商戦もたけなわ。今回も新たな機能が加わった携帯電話が次々とお目見えしている。すっかり標準装備となったカメラ機能だが、デジタルカメラに追いつき追い越せとばかりに、顔認識や手ぶれ補正といった最新技術を搭載した機種が目白押しだ。

 それらの技術を支える小さな企業が東京大学のキャンパス内にある。

 2004年5月に設立された画像処理ソフトウエアのベンチャー企業、モルフォ。実は同社が開発したソフトはこの1年間に発売された携帯機種数のうち、その半分以上に搭載されている。

デジカメ用の10分の1の価格で

 代表製品は「フォトソリッド」。携帯に組み込み、撮影した画像の手ぶれを補正する技術だ。

 手ぶれは、レンズがシャッターを開けて光を取り込んでいる時に、カメラが揺れると起きる。手ぶれを抑えるには、シャッターを開く時間を短くすればいい。だが一方で、短くすればレンズに入る光量が少なくなり、画像が暗くなったり、センサーが被写体の光を適切に捉えられずにノイズと呼ばれる点などが現れたりする。モルフォはこの相反する課題を解決した。

 まず0.5秒程度の短い間に、3~4枚の映像を連写する。そして、その複数の画像データを比べて、ノイズなどの不自然な点を修正していくのだ。

モルフォの平賀督基社長
手ぶれ補正の性能を検証する独自の装置を前に平賀督基社長。東京大学内にある本社にて(写真:陶山 勉)

 フォトソリッドが開発されるまでは手ぶれ補正機能は携帯に普及していなかった。理由はデジカメ用装置の大きさと価格にある。

 デジカメの場合には、手ぶれ補正のためにジャイロセンサーなどの装置が使われていたが、小型化が進む携帯には搭載するのは困難だった。加えてコストも影響した。「デジカメには手ぶれ補正だけに1000円ほど予算がつくが、携帯では無理」(モルフォ)。

 モルフォはソフトで手ぶれ補正をすることで、装置の嵩は一切取らず、価格も10分の1程度に抑えた。

 フォトソリッドの発売以来、モルフォの売り上げは右肩上がりだ。2008年10月期の売上高は6億5000万円で、2009年10月期は前期比1.5倍以上に伸びる見込みだという。

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